2022年3月13日日曜日

音楽ソフト再生の悩ましさ

 私のオーディオシステムで再生する音楽ソースは市販のCDとインターネットラジオの二つに限られます。メインはCDの再生ですが自分の部屋に置いてあるCDは一部で、古くなったりあまり重要でないソフトはリッピングしてNASにデータを保存して収納に片付けてしまいます。

以前は数が増えるのを嫌って定期的に処分していましたがNASに貯めておくことができるのでその必要が無くなりました。ただ全てのCDをNASに入れることはせずに気に入ったものや新しいディスクはダイレクトに再生して楽しんでいます。

なぜそうするかというとNASに入れてしまう行為はCDを収納に直し込んでしまうのと似た行為でその時の気分でお気に入りのソフトを手に取って再生するのとは根本的に違う行為であるのと、CDをダイレクトに再生した方がわずかに音が良いからです。

音が良い原理的な部分を説明することはできないけれどCD音源を別の器(SSD)に移し替えて読み取り再生するよりは余計な行程がない分ダイレクトに再生した方が音が良いのはむしろ当たり前かなと思います。

オーディオ再生の核になるのは現状AVプリアンプでDSP処理をしてマルチチャンネル再生を行います。これは将来にわたって私の普遍のスタイルです。マルチチャンネル再生に慣れてしまうと2chステレオ再生は例えレベルの高い再生でもどこか薄味で物足りなく感じてしまいます。

現状、AVプリを核にしてNASから音楽ファイルを読み込んで再生するというあまり一般的でない方法を実践しています。NASにはBDドライブが接続されていてCDの再生もAVプリで行うことができます。この方法でCDのダイレクト再生もNASの中のファイル再生もシンプルに行うことができます。

肝心の音質はNASであるfidataのオーディオ用サーバーの性能の高さとAVプリの音質の高さ、LANによるシンプルな接続で担保されているのかと。個人的にはこのAVプリにCDプレーヤーをアナログ接続したりトランスポートを同軸デジタル接続して使うよりも音に癖がなくて情報量も十分に確保されていると感じます。

しかし今年の初めくらいからfidataのNASは製造が完全に終了していてこのまま消えてしまいそうな雰囲気なのが気になるところ。

置き換えが可能なNASではDELAがあるけど個人的にはDELAの設計センスは全く好みではなくて正直使いたくない。DELAも上級機は受注生産になっているのでまあこの手の製品は全く売れてないのでしょう。

となるとfidataのNASが使えなくなるとクオリティを落とさずに現状と同じようなシステムを組むことができなくなるのでこれは問題です。

オーディオ用サーバーとして使えそうな製品をチェックしてみると

Aurender と Cocktail Audio にありますが前者はDLNAサーバーとして使えないのでUSBDAC専用の2ch機器という感じだし、後者はHDMIでAVプリと接続できるのが良いところですが音楽ファイルのタグ情報をネットから拾ってくるのに難があり使えないですね。それからどちらもリッピング用のCDドライブを自由に選べないのもマイナスです。

このジャンル未発展なのかこのまま廃れてしまうのか読みにくいところです。まあ高級オーディオそのものが庶民感覚からは乖離しているので無理もないか。

個人的には機器単体でそれほど高級なものは必要ないので格好良くて使い勝手が良い機材が将来登場してきたらいいのになというところです。機器単体の性能差なんて部屋や電源などの周辺環境の違いに比べたらわずかなものなんで。


2022/5/12 追記

fidataからCDドライブの発表と合わせてサーバーの新製品の発表もありました。サーバーは前作とどう違うのかもう一つ情報がありませんがとりあえずオーディオ用サーバー製品が消えることはないようで安心しました。

新製品のCDドライブは完成度が高そうで興味があります。ブラックモデルでパイオニアドライブの更新が自由にできれば文句なしです。パイオニアドライブのリッピング設定がfidataを通じて出来るようにアップデートされてますが私が使っているドライブではこの項目に触ることができないです。fidataのドライブにはこのあたりの仕組みも盛り込まれてるのか私のパイオニアドライブが古いのかよく分からない。

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