・床補強のやり直し
シアター部屋の床下はフロントスピーカーの下などに独自の補強を入れていました。
しかし金属製の床束を多数入れてもオーディオ的にはあまり好みの方向ではなかったのでやり直しをすることにしました。とりあえずフロントスピーカー下周辺を重点的に。
まずは既存の補強を取り外すところから。
久々にシアター部屋の下に潜りましたがここは大引とコンクリ面の間が290mmしかないので作業はかなりやりにくいです。外した補強は根太を支えるものですがサポートとしてはあまり意味がないようで入れても出音はほとんど変わらなかった。風通しも悪くなるし床下の作業性も悪くなるしで撤去しました。順次既存の金属束を木製を主としたものに入れ替えていきます。支えるポイントも吟味して無駄な束は撤去する。
本当は束石の上に乗せたいけど経年変化で木材は浮いてくるのでやっぱ高さ調整は必須だと思う。木材のコンクリート直置きはシロアリがやってくるのでNGです。炭を敷いている効果で床下の空気は澄んでいます。畳も炭化コルク畳にしてあるので下地合板の含水もほぼ気にするレベルではない。シアター部屋は作って今年で8年目になりましたが無垢の板が浮いたりなどは全くないですね。湿度管理は大切です。シアター部屋の場合勝手に60%近辺に収束する力が働く感じ。
そういえば炭化コルク畳を注文した岐阜の業者さんは一昨年に廃業されたようで残念です。ここのオリジナル製品だったのでもう手に入れることは出来ない。
金属束に比べると木製束は音の余韻がよく出ます。直後はフォーカスは甘めですが時間とともにピントは合ってきます。
・炭袋の設置
床束のやり直しのついでに床下の竹炭を増量しています。以前注文していた宮崎の業者は開店休業状態のようで代わりに中国製のものを取り寄せました。金額は安いですが導通はあるし製法に問題は無いようです。ただし粒が大きいのでできるだけ細かく砕いて使っています。敷炭用途だと細かいものの方が有利です。ちなみに埋炭用だともっと細かくて粉っぽいものになります。
それからLPの真後ろの壁に炭袋を設置しました。
炭袋は部屋の中に設置しても音の改善効果を得られる例は少ないのですが、低域を狙って吸う共鳴管の改良で結果が良いのでこの場所で試してみようというところ。音がLPに向かって迫ってきてくれればOKです。
炭袋の結果は悪くないのでついでに端っこに設置していた竹を炭袋と同じ場所に設置してみました。うちの場合低域以外の吸音には今まで消極的でしたがポイントを押さえると有効なことが分かってきました。音が細くなりすぎず空間の再現性が上がってくればOK。この辺は先日の小倉昭和館での音響体験が生きてきます。
・収納の棚板を変更
シアター部屋の天井の抜け部のことは何度か書きましたがここは2階の押し入れになります。押し入れはベニヤ板で仕上げられていて抜けた低音がベニヤ板に当たるのはなんとなく嫌だなということで変更することにしました。
棚板の部分を単純にベニヤから杉板に変えただけですが。ここは布団を収納するので隙間を空けておけば布団が吸音材の役目をしてくれそうです。まあ音響的に役に立たなくても無垢板は調湿的にも良いものなのでベニヤはできるだけ無くしていくようにしたい。
シアター部屋でのパフォーマンスは期待以上にUPしました。スケール感の改善ですがこの内容でどうしてこう変わるかなと不思議なくらいです。うまくいったときの音響遊びは本当に面白い。
・アース線にもスパイラル
電源線に施していた銅スパイラルを試しにアース線にも付けてみました。
アース線も電源に負けず劣らず効果が大きい。というかアース線の方が効果が大きいような気もする。なぜそうなるのか分からないけどアース線も電場の影響など受けるのかもしれない。
銅スパイラルは他にもナノテックやベルデンの電源線にも試してみたのですがここは逆効果となって使えませんでした。塩田の引き込み線は微妙。使って効果が感じられるところには使ってますが分厚い被覆の線にはやり過ぎで逆効果となるようです。
アース線は長い(8mくらい)ので少しずつ経過を見ながら増やしていきます。
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