今年も備忘録として記しておきます。
最近は私自身の手の痺れや視力の低下(特に夜間)などを実感することもあり以前ほどバイクのコントロールには自信がなくなってきています。そういうこともありMotoGPライダーたちの針の穴を通すような作業を20周も続ける能力や新しい才能の出現、トップライダーのパフォーマンス覚醒などを眺めているとリスペクトもするし面白さに飽きないですね。
・Moto3
チャンピオンはJ.A.ルエダ。Moto3はベテランよりも若いライダーに勢いがありレースが荒れることも多いけどルエダのようにクレバーなタイプがチャンピオンになると将来性も感じて安心感がある。レース前の周回でコース脇で減速していたバイクに後ろから衝突して負傷し最終2戦ほど欠場してました。
個人的には今期の走りで光ったのはM.キレス。A.カルペと合わせてルーキーですが多分来季はこの二人を中心にレースが進むと思います。古里選手は来季チームアジアでMoto2にステップアップします。同じような失敗を繰り返してましたが終盤勝ちを含めて何かをつかんだ感じでした。
・Moto2
チャンピオンはD.モレイラ。最終戦までチャンピオンは決まらず混戦だったけど突出して早いライダーがいなかったという感じでそれほど盛り上がりはしなかった。
序盤リードしていたM.ゴンザレスは自滅する形でチャンピオン争いを離脱したイメージ。ルーキーのD.オルガド、D.アロンソ選手や才能が開き始めたB.バルタス選手が来季は中心になって行きそう。オルガドはMoto3時代は単独ではタイムを出せないどちらかといえばヘタレなライダーというイメージだったけどMoto2に難なくアジャストした感じで意外性はNo.1でした。
日本のフレームビルダーNTSが再び参戦してました。
8耐でSUZUKIワークスのマシンで参戦していたA.アレナス選手は来季はスーパースポーツ、J.ディクソン選手はスーパーバイクに参戦します。チームアジアの國井選手は今季限りでシートを失いました。
・MotoGP
チャンピオンはM.マルケス。正直マルケス兄が再びチャンピオンに返り咲くのは無理ではないかと思っていたのですが蓋を開けてみればマルケス兄弟の独断場という感じのシーズンでした。
スプリントも含めてマルケス兄弟が1,2を占めるシーンがやたら多かったですね。マルケス兄はシーズン終盤にM.ベッゼッキに追突されて負傷し5戦欠場しているのですがそれでもポイントで圧倒しているのでどれだけ強かったかが分かります。
それから昨年のチャンピオンJ.マルティンが怪我でシーズンを棒に振ったこと、F.バニャイヤの絶不調も兄弟の躍進に貢献していると思う。
ただ特に終盤ですがアプリリアの躍進も印象に残りました。マルティンがいない間にベッゼッキは完全にアプリリアのエースライダーとなったしマルケス兄とまともに勝負できていたのは実質彼とマルケス弟だけでしょう。
アプリリアのサテライトチームの監督にかつてSUZUKIの監督だったD.ブリビオさんが着いたのも大きいと思う。
小椋選手は怪我でもうひとつだったけど同僚のR.フェルナンデスがパフォーマンスを発揮して優勝もしました。
珍事ですが最終戦でF.モルビデリ選手がレース前のグリッドに着くときにA.エスパロガロ選手に後ろから衝突して転倒しレースも棄権しました。
グリッド位置を間違えたのでしょうか。初めて見る光景です。ライドハイトデバイスを効かせるためにブレーキを強くかけて停止する必要があるとはいえぶつけちゃうのは情けない。(アレイシはHONDAの開発ライダーでスポット参戦です。)
来季はスーパーバイクのチャンピオンT.ラズガットリオグル選手がYAMAHAで参戦してきます。M.オリベイラとS.チャントラ選手はシートを失いました。来季はスーパーバイクで走ります。