上海に三日間出張していた先輩社員が今日戻ってきて話してくれた内容です。
現地で溶接装置のプレス部の調子が悪く、プレスを駆動する油圧のバルブが誤作動していて原因をいろいろと調べてきたようです。
最初はバルブの故障を疑ったそうですが、溶接の電源線を装置の配電盤に引き込んであるのを見て24Vの電源の波形を調べてみたら盛大にノイズが乗っていたそうです。
溶接の電源線を配電盤の外に追い出して単独で配線してやると、バルブの動作は正常になり同じように波形を調べてみると全くノイズの乗らないきれいな波形となっていました。
つまり盛大なノイズを発生している電源線を他の電線に近づけて配線しているだけで、まともに機器が動作できなくなるようなケースがあるということです。
まあ溶接機の場合はかなり特殊な機器ともいえますが、オーディオの取り組みもノイズ元からいかに遠ざけてやるかが一つのポイントではないでしょうか。