2011年12月24日土曜日

映像機器の電源変更


映像機器用の電源の構成は

・松下200V兼用20A→ER-PSX→プロジェクター、タップ(固定電話、PC 他) (上の写真)
            →2階用電灯・他壁コンセント


・HR-BR→Wattagate381→BDレコーダ、サラウンドプロセッサ
     →CRYO L2→リヤ用プリメインアンプ

となっていてプロジェクターだけは部屋の汎用コンセントから給電し、ブレーカーも松下の一般的なものを使用しています。
壁コンセントにER-PSXを使い壁コンボードにER-BX/PSも用いてプロジェクターがAV機器の中で独立しているのは好ましいが、部屋のその他の機器と混在して汎用ブレーカーのラインで使うのはなんだかバランスが良くない。

リヤ用プリメインアンプで使っている壁コンセント CRYO L2 と ER-PSX+ER-BX/PS を交換し、プロジェクターへの電源をそちらに移すことにしました。

部屋の汎用コンセントはプロジェクターの近くに設置していたのでプロジェクターへの電源ケーブルを長いものと交換する必要があり、5mの電源ケーブルを自作しました。
使った線材はホームセンターで手に入るキャブタイヤです。

結果

・HR-BR→Wattagate381→BDレコーダ、サラウンドプロセッサ
     →ER-PSX→リヤ用プリメインアンプ、プロジェクター
(下の写真)

という具合に変更。

ブレーカーのHR-BRの威力が絶大なのかプロジェクターの絵は結構変わります。
ぎらつきがなくなり色が濃く深みを増す感じ。
投射している映像というのを忘れてしまいそうになります。


2011年12月18日日曜日

今年を振り返って2011


スピーカージャンパーケーブル交換後のエージングが完全に終わったようでようやく出音が安定してきました。
ケーブル入れ替え後は私のシステムでは結構長い谷の期間があり、その間は何もせずひたすら耐えるだけです。

今年を振り返ってみるとやはり分電盤やコンセントのアルミ削り出しベースなどの電源周りの工事はシステムのパフォーマンスUPに相当貢献しました。
音で言えばアタックの強さなどのエネルギー感ではなくて情報量の底上げによる空間描写の余裕ですね。
しばらく聴いていなかったCDを聴いてみると別物に聞こえるくらいです。

分電盤の改善は自分の部屋にとどまらず居間の液晶TVなどのパフォーマンスUPにも貢献しています。
プロジェクターX3のランプの調子が悪い時は居間の液晶TVにも色再現で完全に負けていましたし。
我が家は暖房や調理器具はガスを使うのですがもし電気炊飯器などを使えば標準よりも美味しくご飯が炊けるのではないかと思っています。(笑)

仕事から帰宅し分電盤を時間をかけて少しずつ仕上げていく時間は至福の時でした。

ホームシアターのハードウェアではプロジェクターを入れ替え、サブウーファーを導入したことでこれも大きなパフォーマンスUPになっています。

それから冒頭でも書いたジャンパーケーブルはスピーカーが生まれ変わったと言っても良いくらいに素晴らしい品物でした。
電源の充実と合わせて空間にうまく溶け込むような「オーディオらしくない再生」の実現に貢献してくれています。

最後に課題をあげると映像に関しては奥行き方向の表現力などはもう一つです。
音の充実度に比べるとまだ映像は負けています。
例えばセルアニメでは3管プロジェクターの方がまだ色を塗った感じがよく出ていましたし、階調の豊かさと色の深みではまだまだですね。

サブウーファーの導入後、天井に付けている4つの音響拡散板が盛大に振動することがありこれはなんとかしたいところ。
アニメ作品の「時をかける少女」でクライマックスの踏切突入シーンでは拡散板が落ちてくるのではないかと思うくらいビリついていました。(笑)

サブウーファーはステレオ2CH再生ではまだ使っていないので、プリアンプとサブウーファー間をつなぐバランスケーブルを用意して来年チャレンジしてみる予定です。


2011年12月11日日曜日

未来少年コナン BD


「未来少年コナン」のBD-BOXを取り寄せました。
コナンのBOXを購入するのはLD、DVDについで3度目となります。
今の30代前半くらいから若い人間なら「コナン」と聞いたら名探偵の方を連想するでしょう。(笑)

このBD-BOXは本編DISK5枚とボーナスDISK3枚、付録の資料集3冊と豪華な仕様になっています。
しかも全編HDリマスター版なのはもちろん、ボーナスDISKは実験的ではあるものの全26話が16:9サイズで収録されています。
(本編は1080P、ボーナスは1080i)

もともとコナンは35mmネガで撮影されたものを16mmのプリントから放送用のビデオを作っていたそうで、放送用の素材はトリミングされていたものだったので今回の16:9サイズ版はカットされていた左右両端の映像が初めてファンの目に触れることになります。

当然ボーナスDISKの16:9版の視聴が迫力の点で圧倒的に有利でなぜ本編を16:9でやらないのか不思議なくらいです。
ほんの少し16:9版の方が画質はノイジーですけど実用的には全く問題なく特に背景の美術の美しさは30年以上前の作品とは思えない素晴らしさです。

これだけ豪華仕様でAmazonでの実売価格は私が購入した時のLDやDVDのBOXよりも安いんですよね。
全編を観る暇はなかなかないけれどそばに置いておくだけでなんだかうれしくなってくるアイテムです。


国防論


小林よしのりさんの漫画作品「ゴーマニズム宣言」シリーズは全てではないけれど最初期の頃から読んでいます。
特に氏が目を患ってからは読んでいなかったのですが久しぶりに最新刊の「国防論」を読んでみました。

内容的には半分くらいが東日本大震災についてであとは対中国に対しての脅威と自衛隊の取材内容を詳述されています。
この本の素晴らしいところはほぼ作者が自分で取材した非常に正確な情報(特に数字)が漫画という分かりやすい形態で記載されているところです。

東日本大震災について特に福島の原発に関しての情報は私は主に新聞やテレビからしか得ていなかったのですがそれがいかに間違いが多いかがこの本を読んで自覚した次第です。

例えば福島の原発は津波の被害で水没した電源がダウンしたため冷却機能が働かなかったというように私は解釈していましたが、震度6の地震ですでに送電線が破壊され電源はダウンしていたそうでマスコミの情報にかなり嘘が多いことが分かります。

「国防」など考えなくても外敵からの安全はただで手に入ると信じてやまない人が日本では多数を占めると思いますが、そろそろあの大震災に関して正確にまとめられた資料が欲しいなら手にする価値はある一冊です。


2011年12月4日日曜日

庭の椿


普段家の庭にはほとんど無関心ですがたまに綺麗な花が咲いていたりするとはっとさせられたりします。
椿が綺麗に咲いていました。
甘い香りが漂っています。


2chとマルチチャンネル


以前マルチチャンネル録音されたSACDとBDソフトを使って自分の2chオーディオ環境とマルチチャンネルシアター環境で音声の比較を試みたことがありました。
この時はマルチチャンネルシアター環境での再生が2本のスピーカーでの再生ではなしえないような自然な音像を作り出せるということで可能性の高さを感じさせるものでした。

それでは2ch録音された通常のCDを再生させたらどうなるかと言うと、これは聴き比べるまでもなく2chオーディオ環境の圧勝です。

BW970をプレーヤーとして使うマルチチャンネルシアター環境ではメリディアンの特性が強く出るようで音像の厚みがありガッツのある音調ですが、奥行きが乏しく情報量も不足しています。
ちなみに568.2のプリセットは「Music」です。映像系ソースで使ってる「PL2 THX」ではさらにデメリット部が強調されます。

ΩSACD2を再生系に使う2chオーディオ環境ではクラッセの特性が強くでるようで、冷静でありながら音楽を情感たっぷりに表現する様が実に素晴らしいです。

2chとマルチチャンネル環境とを混在させるのは両方やってる人にとっては課題が多くて悩ましいテーマだと思います。
特にマルチチャンネルを組むことで2chの再生が足を引っ張られると駄目だからですね。

スピーカーをマルチチャンネルでセットしてみて分かったメリットがあるのですが、2chでの再生時にアクティブで鳴らしていないサブウーファーやリヤスピーカーもユニットが共振して微妙に鳴っています。
これがサラウンド的な効果を若干生み出しているようで2chでの再生をやや豊かにしてくれます。

マルチチャンネルも2chでのオーディオ再生もハードでの課題よりもむしろ突き詰めるとソフトのフォーマットにパフォーマンスが決定づけられるという点では間違いないようです。
理想はマルチチャンネル&ハイビットハイサンプリング録音ということですけどね。

映画館とホームシアターの違い


昨年の夏に映画館に見に行った「きな子 見習い警察犬の物語」がWOWOWで放送されたので観てみました。
映画館と自分の部屋で観るのでどんな風に違うのかは結構興味があります。

映像は映画館ではフィルム上映でしたが放送は見事にデジタルのHDで画質のレベルはかなり良い方だと思います。
映画館ではフィルムの良さを再認識し大画面で鑑賞する映画の良さを満喫できましたが、自分の部屋で鑑賞した場合迫力不足は否めません。
それでも映像の緻密さはなかなかのもので実際の風景を思わせるような色合いもそれなりに出せるようになったかなというところです。

音声は映画館の方はかなりわざとらしい演出がたっぷりで迫力重視での再生ですね。
たとえば冒頭のヘリコプターの飛来シーンはリアチャンネルをメインに動かしていましたが、私の部屋ではあくまでもスクリーンが中心になります。
ただ広い空間を使った映画館での音場はやはりスケールが大きく迫力という点では比べるまでもなく完敗です。

クオリティ的にも内容的にもきな子は改めて観てよい作品だと思いました。