2010年8月22日日曜日

FLIGHT TWO 2

私はホームシアター歴は長いのですが2chステレオでやることにこだわりを持っていました。
同じ金額を投じるならマルチチャンネルではなくステレオでやった方がクオリティ的に満足度が高いからです。

実際ホームシアターのデモを体験してもこりゃちょっと手を出せる代物ではないなと言うのが正直な感想でした。
10年ほど前にアクロス福岡でステラヴォックスジャパンがゴールドムンドのフルエピローグやミレニアムをメインチャンネルに据えたウン千万円の7.1chシステムを広々とした会場でデモしているのを体験した時もこんなもんかという感じで正直がっかりしたものでした。

一度だけの例外は5年ほど前にドルフィンの店舗で体験したシステムです。
再生が始まると部屋の空気が濃密になるような体験は新鮮で例えばオーケストラのDVD再生はホールで演奏しているそのままの音場が実現出来ていて、メリディアンのサラウンドプロセッサーにそのパフォーマンスの秘密があると感じました。

2年前にメリディアンのサラウンドプロセッサー 568.2 は手に入れて使用していますが、2chでの使用ではやはりドルフィンの視聴室のような品位の高い再生は出来ていません。
2chでやることはほぼやっちゃったかなという達成感もあってようやくリアチャンネルを追加する気になったという所です。


写真は AUDIA FLIGHT TWO の付属品です。
立派なリモコンや専用の電源ケーブルが付いています。

リモコンはメリディアンの機器にも効いてしまうのですが手が届くところにメリもAUDIAも置いてあるのでリモコンは使いません。
電源ケーブルは余っている Amati PS XP を使うことにします。
ただ3PINのコンセントが余っていないので3P→2P変換アダプタを使用します。

CM1SEとつなぐスピーカーケーブルも赤黒の細いケーブルです。
この辺は将来の課題として大事に取っておこうと思います。(笑)

FLIGHT TWO は全面パネルがごっついアルミプレートで天板もアルミのようです。
底板と背面は鉄板のようです。
デザインはシンプルで上質さがあり中々のものです。



4ch再生

FLIGHT TWO と CM1SE を加えた4chシステムのパフォーマンスは期待通りの素晴らしいものです。

リヤチャンネルを加えたと意識させるものではなくてあくまでもフロント2chの能力が上がったように感じられます。
フロントの音を消してみるとリヤから音が出ているのが分かるのですが、メリディアンの568.2をきちんとセッティングしてから映像ソースを再生して得られるパフォーマンスはあくまでも主役はフロント2chです。

例えばCNT複合銀メッキヒューズの導入で得られるパフォーマンスアップは量的にはかなりのものなのですが、あくまでシステムの持つ能力の底上げです。
しかし今回のリヤチャンネル追加はシステムの表現力の器(うつわ)自体が大きくなるという感じです。

体感的には表現力が1.5倍くらいに拡大したように感じます。
映画でもポップスのライブでもクラシックのコンサートでもあらゆる映像ソースが面白くてたまらない感じ。

映画館でやっているようなあざとく荒い感じの音響処理ではなく、空気が濃密になる感じがかつてドルフィンの視聴室で体験したのとおなじ品位の高さをもったものです。

これは今まで部屋の響きも含めて2chの再生で磨いてきた音質がそのまま生きるのと、メリディアン → AUDIA → CM1SE というシステムが奏でるパフォーマンスの品位が高く、メインチャンネルにうまく溶け込めたということでしょう。
このシステムはドルフィンで音決めされた一つの完成形でしょう。

リヤスピーカーの取付位置のせいか特にクラシックのコンサートの映像作品では天井が高くなったように感じます。
私の部屋は6畳で天井高さは2.6mです。


メリディアンのセッティング項目はほぼスピーカーの数とリスニングポイントからの距離だけです。
本体の操作だけでセッティングできるのですがPCをつなぐと入力の名前の変更が出来たりするので試しにRS232Cケーブルを用意してつないでみたのですが、なぜかPCが568.2を認識することが出来ませんでした。


2010年8月21日土曜日

FLIGHT TWO

リヤスピーカー用のアンプが届きました。
AUDIAのプリメインアンプ FLIGHT TWO です。

パワーアンプを選ぶべきなのですがボリュームがついている方が将来SACDマルチなどいろいろな場面で使えそうなのと、ドルフィンのN岡さんが自宅でリヤチャンネル用に使用しているのでクオリティ的にも問題がないだろうと見越して導入することにしました。
AUDIAの音はもちろん聴いたことがありません。

サイズ的には高さが低いのでラックの下にも十分設置できますが奥行きが結構あり、カタログ値の18kgより重く感じます。

試しにメインチャンネルにつないでCDで音出ししてみました。
ただしプリアンプのCP-65を飛ばして 
ΩSACD2 → FLIGHT TWO → Incognito とつなぎました。

CP-65+850に比べて価格が全然違うのでFLIGHT TWO が不利なのは当然で、音楽の表現は表面的で広がりもそれ程ではないですが音色にそれ程大きな違いがないことと、音楽を闊達にきれいに気持ちよく鳴らす能力は十分に持っていることが分かります。
リヤチャンネルに使うには十分なアンプです。

ただプリメインアンプなのでモノラルパワーアンプと比べるとスピーカーケーブルの長さが足りなかったりしてセッティングは厳しいです。
特にGND端子がなぜかスピーカーターミナルの真下についていたりして、片チャンのマイナス端子はYラグをしっかりと差し込むことが出来ません。


2010年8月17日火曜日

映画を観に行く

今日は仕事は有給を取ったので久しぶりに映画館に映画を観に行ってきました。
観に行ったのは 「きな子 ~見習い警察犬の物語~」 です。

ジブリ作品以外の映画はこの10年くらい観に行ったことがないし邦画を観に行くのはもしかしたら生まれて初めてかもしれません。
私が映画を見始めた小学生のときから洋画やアニメに比べたら邦画はわざわざ高い料金を払って観に行くものではないという価値観でした。

しかしホームシアターで数多くの映画を見るようになると逆に邦画に対する価値観がどんどん上がって、洋画やアニメを楽しんで観る機会が減っているように感じます。

ジブリ作品では「借り暮らしのアリエッティ」が公開中ですが観に行った人の話を聞いているとわざわざ観に行く価値はなさそうです。
最近のジブリ作品は宮崎駿監督作品も含めてどこかディズニー的な当たり障りのないファミリー向け作品になってしまって大人の男が一人で観るのに耐えられる作品ではないと思います。

私の中ではジブリ作品は「もののけ姫」をピークになだらかに下降線をたどっています。
宮崎・高畑両監督以外の作品で素晴らしいのは「耳をすませば」だけで、「ゲド戦記」などはまだ観てもいません。
優れた映画作品を生み出すのに誰かの下で修行したりするのは必要条件では無く、自分が小さな頃から内面に持って育ててきたものがどれだけ優れているかが大事だと思います。

テレビシリーズの世界名作劇場が80年台の半ばまで傑作を生み出していたのに80年代の終わり頃から急速につまらなくなっていったのも、長年素晴らしい演出家の下で働いていて一本立ちした演出家の力量が先代とはかけ離れていたせいだと思っています。
昔の名劇が全て傑作だとは言いませんのであしからず。特に「フランダースの犬」は優れた原作ありきの作品です。


さて、今回観に行った「きな子」ですが消去法で選んだ大変消極的な作品だったのですが得るものが多くて大変得をした作品となりました。
久しぶりに観るフィルム映像はやはり素晴らしく魅力的です。
現実の景色や人物などと比べるとフィルム映像は固定画素に比べて圧倒的に色がリアルです。

映画館の音響処理の仕方は自分の狭い部屋では実現不可能だと思いますがやはり良い指標になります。
2時間という上映時間がすごく短く感じるのは映像や音響に集中していても全然疲れない余裕があるからだと思います。
作品の内容も素晴らしく良い映画鑑賞が出来ました。

2010年8月14日土曜日

神戸在住

木村紺さんの漫画作品と出会ったのは「からん」が最初でその後「巨娘」、「神戸在住」と読んでいます。
神戸在住は1冊づつ時間をかけて読んでいて7巻を読み終えたところです。

木村さんの作品は3作品を比べると絵的にも内容的にもどれも違う人が書いたのではないかと思うくらい共通性が少ない作品です。
作品の密度で言えば神戸在住が一番でしょうか。
神戸の町に住む女子大生の視点から町の風景や人物との関わり合いを叙情的に描くこの作品は傑作です。

7巻は日向さんとの思い出が綴られています。
なぜ桂が日向さんに惹かれお店に通うようになったのかそして別れの時。

表紙の絵は桂の思い描いた心象風景ですがこういうさりげない仕事に木村さんの才能の豊かさを感じます。


静止画比較3

WOWOWの放送をBW970のHDDに録画した「スカイ・クロラ」をBD-Rにダビングしたので市販のBDソフトと同じシーンの静止画で比較してみました。

サンプルページを参照。
ダビングしてもBD-Rの方が色が濃く良い感じですね。

デジタル放送がアンテナ端子でクオリティが変わってしまう理屈は分からないのですが、デジタルケーブルでデジタル音声が変わってしまうのと現象としては同じことでしょう。
デジタル放送はアナログ時代に比べて格段に質が上がっていますが、それをさらにチューンして質を上げる幅はまだ残されているということですね。
アンテナ端子はチューナーが変更されたとしても将来ずっと使い続ける部分なのでここに注力するのは正しい方向性だと思います。

しかし市販BDが放送のダビングBD-Rに負けるのは市販BD側の要因もあるような気がします。

参考で使用ハードウエアの情報を付記しておきます。
 ・アンテナ端子: ドルフィンオリジナル(CNT複合銀メッキ品)+ドルフィンスペシャル半田
 ・BDレコーダ用電源ケーブル: Dolphin PS MEGANE  
 ・ラックとインシュレータはSRコンポジット

レコーダーでDolphinグレードの電源ケーブルやSRコンポジットのラックを使っている人って全国でどのくらいいるんでしょうね。(笑)

2010年8月12日木曜日

福寿飯店の復活

5月に無くなったと嘆いていた「福寿飯店」は5/8に新規オープンしていました。
店は小っちゃくなって雰囲気も全然違いますが味は変わっていないようです。

場所は井筒屋の裏側にあるビルの地下です。郵便局の並びです。
かつての常連さんは行ってあげてください。
私にとってはうれしい誕生日プレゼントでした。

2010年8月8日日曜日

小公女セーラ サントラ CD

「小公女セーラ」のサウンドトラックCDを取り寄せてみました。
アニメ作品の内容は良く覚えていますが正直音楽は特に印象に残っていませんでした。
しかし改めてサウンドトラックCDを聴いてみると音楽がかなり本格的な作りになっていて驚きました。

付属されている豪華な解説書に作曲を担当した樋口康雄さんのインタビューが記されているのですが、演奏しているのはリズムセクションを含まない完全な管弦楽のオーケストラだそうです。
氏にとってこのサウンドトラックの仕事は氏の長いキャリアの中でも非常に重要な意味があるようで、クラシック=シリアス・ミュージックとポピュラー・ミュージックとでは聴く環境自体が差別されるべきものであるし、このサウンドトラックも出来るだけ良い環境で聴いて欲しいという熱いメッセージが記されています。

作品はセーラ役に島本須美さんを抜擢したこともあり当時大ヒットしましたが、ミンチンやラビニアの自分には持っていない物をもっているセーラに対する妬みの情念のようなものが良く描けている作品です。


2010年8月7日土曜日

静止画比較2

WOWOWで映画「スカイ・クロラ」が放送されたので録画して手持ちのBDディスクと静止画で画質を比較してみました。
サンプルページを参照。

アニメの場合分かりにくいのですが放送の方が若干色が濃く、立体感もあります。
音声の方も放送の方がやや濃く密度があるように感じます。

スイフトの帰還

修理に出していたスイフトが昨日戻ってきました。
一時は走行上の問題が少しでも残るようなら新車への買い換えも検討しようかと心配していたのですが仕上がりに問題はなく私の杞憂で終わってくれました。

改めて運転していて楽しい車だと思います。
ただ時間と共に慣れていた欠点があるのですが、この車不自然に着座位置が高いのです。
メーカーオプションのレカロシートが肉厚過ぎるせいもあるのですが腰高すぎて停止線で止まると信号が屋根に隠れて見えないことも多々あります。

長く座っていても全然疲れないし座り心地はグッドなのですが久しぶりに乗ると衝動的にバケットシートなどの薄いシートに交換したくなります。(笑)

2010年8月1日日曜日

リヤスピーカーの取付

今日は一日リヤスピーカの取付とついでにプロジェクターも取付変更の工事を行いました。

リヤスピーカの取付は本来なら床の上にスタンドを立てるなりして設置するのがベストなのですが私の狭い部屋ではスピーカを後ろに置ける床面積は存在しません。(笑)

苦肉の策としてほぼリスニングポイントの頭上辺りに傾斜するように取付ています。
取付は工事が簡単にできるのが一番で、それから配線なども簡単にできるように心がけていますが取付強度などはもともと壁の強度が弱いこともあり必要最低限という感じであまりほめられたものではありません。

アンプがないので音はまだ出せませんがとりあえず充実した一日でした。