2010年8月17日火曜日

映画を観に行く

今日は仕事は有給を取ったので久しぶりに映画館に映画を観に行ってきました。
観に行ったのは 「きな子 ~見習い警察犬の物語~」 です。

ジブリ作品以外の映画はこの10年くらい観に行ったことがないし邦画を観に行くのはもしかしたら生まれて初めてかもしれません。
私が映画を見始めた小学生のときから洋画やアニメに比べたら邦画はわざわざ高い料金を払って観に行くものではないという価値観でした。

しかしホームシアターで数多くの映画を見るようになると逆に邦画に対する価値観がどんどん上がって、洋画やアニメを楽しんで観る機会が減っているように感じます。

ジブリ作品では「借り暮らしのアリエッティ」が公開中ですが観に行った人の話を聞いているとわざわざ観に行く価値はなさそうです。
最近のジブリ作品は宮崎駿監督作品も含めてどこかディズニー的な当たり障りのないファミリー向け作品になってしまって大人の男が一人で観るのに耐えられる作品ではないと思います。

私の中ではジブリ作品は「もののけ姫」をピークになだらかに下降線をたどっています。
宮崎・高畑両監督以外の作品で素晴らしいのは「耳をすませば」だけで、「ゲド戦記」などはまだ観てもいません。
優れた映画作品を生み出すのに誰かの下で修行したりするのは必要条件では無く、自分が小さな頃から内面に持って育ててきたものがどれだけ優れているかが大事だと思います。

テレビシリーズの世界名作劇場が80年台の半ばまで傑作を生み出していたのに80年代の終わり頃から急速につまらなくなっていったのも、長年素晴らしい演出家の下で働いていて一本立ちした演出家の力量が先代とはかけ離れていたせいだと思っています。
昔の名劇が全て傑作だとは言いませんのであしからず。特に「フランダースの犬」は優れた原作ありきの作品です。


さて、今回観に行った「きな子」ですが消去法で選んだ大変消極的な作品だったのですが得るものが多くて大変得をした作品となりました。
久しぶりに観るフィルム映像はやはり素晴らしく魅力的です。
現実の景色や人物などと比べるとフィルム映像は固定画素に比べて圧倒的に色がリアルです。

映画館の音響処理の仕方は自分の狭い部屋では実現不可能だと思いますがやはり良い指標になります。
2時間という上映時間がすごく短く感じるのは映像や音響に集中していても全然疲れない余裕があるからだと思います。
作品の内容も素晴らしく良い映画鑑賞が出来ました。

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