2006年1月25日水曜日

ホリエモンの転落

ホリエモンが卒業した久留米大付設高校は福岡県では最も偏差値の高い高校です。
私が中学3年生の時しゃれで志望校を久留米付設にして模試を受けたら、合格確立は30%しかありませんでした。
大学に入ったばかりのころこの高校出身の者が同じクラスにいて、話をしていると「俺は車を丸ごと設計できるよ」なんて本当かどうか分かりませんが豪語していました。(彼はすぐに退学していきましたが)
まあ私にとっては雲の上のような存在の住人なのかもしれません。(笑)

ライブドアという会社がどういう会社なのか今でもあまりピンとこないのですが、世間での認知度に対して彼らが成した実績というものは一体なんだったのかな?と思います。
どちらかというと価値のあるものを作り上げ社会にに貢献し、その見返りとして財を成したわけではなく、いわゆる無から有を作り出す錬金術的な手法で財や名声を集めて成功したものと言えるでしょう。

才能を有する者が努力して得た結果であるのは間違いないのですが、他人にとっては「大して役にも立たない」方向に努力するのは正直もったいないなあと思います。

2006年1月10日火曜日

目指す方向

現状のマイシステムが再生する音についてもう少し書いてみます。
強力な音というのは端的にはスピーカーより前方に迫ってくる音といっても良いかもしれません。
ヘッドホンで聴く再生音に通じるようにあいまいなところが全然なく、きわめて濃厚で立体的なのです。

プリアンプのボリュームの調整が映像でいうコントラストの調整と同じような感じで、ソフトによってちょうど良いところがほぼ決まっていてそれよりボリュームが低くても高くてもバランスが崩れてしまって、音像の立体感や感触の美味しいところが味わえなくなってしまいます。
どこか麻薬的にのめりこめるような魅力があり昂揚感を得られる反面、長く聴いていると反動で疲れてしまいます。

これはパワーアンプのボルダー 850とつい最近トランスポートに繋いだ電源ケーブルDolphin PS.2の相乗効果によるものと思います。
この二つのアイテムがシステムに加わる前のボルダー 102AEを使っていた時の音は質的には現状と比べるべくもなかったのですが、どちらかというとクラシックのオーケストラの再生は得意で特に破綻がなかったのに対し、歌ものがボーカルに全くリアリティがなく駄目でした。

これに対して現状の音は、歌ものはボーカルの艶かしさや情念のようなものまで表現してくれて申し分ないのですが、クラシックの小編成のものを俯瞰的に落ち着いて聴くのには不向きのようです。
それからディスクの録音状態の差を如実に出してしまい、特に空間的な情報が入っていないソフトはあまり楽しめなくなってしまいました。
(特にエンヤは昔から好きなのですが最近は音情報の少なさが気になってしまって残念な思いをしています。)

私の嗜好はもともと音楽に関してはどちらかというとエネルギッシュなものや、映像的な情景がイメージできるものが好きなので方向性としては我が意を得たりというところですが、「普遍的な音の良さ」という観点からするとまだまだ課題があると言えます。

どんなソフトを聴いても引き込まれるような昂揚感が得られ、そこに奏者がいないのが不思議な感覚に陥るような普遍的な音のよさを目指したいと思います。

2006年1月4日水曜日

SRコンポジットの調整

SRコンポジットの旧型のラックのボード部は、6面を2mm厚のCFRPの板で蜂の巣状の脆性材料を覆ったものです。
軽さと剛性を両立させたもので、固有振動数が可聴帯域外にあるというメーカー側の説明はもっともなものかなと思います。

これに対してピラー(脚部)の作りは、骨格の部分はSUS303でスパイクの部分は超硬で出来ています。
手に持ってみれば分かるのですがずっしりと重くかなり頑丈なものです。
表面に見えるカーボンクロスは外周に巻いてあるだけでラックとしての性能に一役勝っているとは思えません。


以前、代理店のアクシスさんにこのラックの使い方のコツを尋ねたことがあったのですがその時の回答では、
  ・ラックは安定した床面に直に置くこと(傷防止のためにはスパイク受けをいれる)
  ・スピーカーからの直接音や床からの振動をもらいにくい場所に設置すること
  ・プレーヤーやプリアンプなどの入力系の機器を載せると効果が大きい

という内容のアドバイスをいただきました。
自分で実際に使ってみてもう一つ、ピラーを取り付ける際の締め付けトルクが重要だと分かりました。

ピラーにはボードと接触する部分にゴムのOリングがはめ込まれています。
ピラーをボードに差し込んでねじが切ってあるスパイク受け部をねじ込んでいくわけですが、締め付けるトルクを緩めにしてOリングを完全につぶれないようにして、Oリングのみがボードに接触した状態で組んだ時の音はゴムの音が乗るような感じで音が重ったるく鈍いです。

さらにピラーを締めこんでいって下面の金属部がCFRPのボードに完全に接触し、がちがちに締めこんだ状態の音は金属の音が乗るような感じでいやな響きがついてくるような感じになります。

金属部がボードに接触した状態の範囲内で適度に緩めたくらいがベストで、振動が抑制されるようなことがなく気持ちが良いくらいに音響エネルギーがスムーズにスピーカーから放射されるようになります。

良い機器やアイテムをシステムに導入した時は確かに音が良くなり改善効果を実感することが出来ますが、入れた機器やアイテムを使いこなした時の瞬間こそが本当の意味でグレードアップをブレークスルーさせたと言えるのではないかと思います。


年末からお正月にかけてはほとんどどこにも出かけることをせず音楽を聴いている時間をたっぷりととれました。
現在のマイシステムの音は音量を上げるのが怖いくらい音響エネルギーが強いです。
ピークを感じてうるさいというわけではなく、上から下まで強力で部屋の空気が液体のようにぬめっている様に感じるほど低域に浸透力があり、頭蓋骨の中に定位するような感じの女声の高音部など、かつて体験したことがない強力さです。

ピークコンサルトのスピーカーは導入当初ではありふれた普通のスピーカーとなんら変わらないような特に特徴のない冷めた鳴り方しか出来なかったことを考えると隔世の感があります。
昨年は機器の故障などで半分ほどの期間はシステムが満足な状態ではありませんでした。

正直、システムがまともに鳴らないと生活にハリがなく気分が沈みがちでしたが、今年はいっぱい音楽を聴いてさらにオーディオを飛躍させることが出来ればと思います。