2006年4月19日水曜日

電源環境は大事

オーディオ&ヴィジュアルのパフォーマンスで最も重要なのは組み合わせるコンポーネントだと思います。

では組み合わせたコンポーネントのパフォーマンスを上げるのに、コストを掛けない最も効果的な方法は?というと電源の対策だと思います。

電源環境で最も良い条件を考えてみると、
 
 1.変電所から近く、周囲に電力を消費する建物が存在しない。
 2.家の中にAV機器以外の電力消費物が存在しない。

というところでしょうか。

しかしこの二つを実現させるのは現実的には難しいです。
実現の可能性が案外簡単なのが2.の条件です。
2.の条件は完全に実現させるのは生活の側面から無理がありますが、なるべく近づけてやる方法はちょっとした工夫をすることで特別な工事やコストを掛けなくても出来ます。

そして得られる効果は他に代え難い素晴らしいものがあります。
電化製品はそれぞれが電磁波やノイズを発生させることで互いに悪影響を及ぼしますし、電源環境も汚染します。
(電化製品の電磁波データはこちらを参照)

電源環境の純化はセッティングしてある機器やアクセサリーの元々もっている実力を引き出してあげているだけのことです。
しかし、システムを生かしも殺しもするのは電源環境だということを、最近ちょっとした「コロンブスの卵」的な発見で深く認識しています。

2006年4月15日土曜日

新居昭乃 sora no uta CD 

昔ナウシカに夢中になっていた頃、宮崎駿氏の次回作「天空の城 ラピュタ」の公開を首を長くして待っていた時の話。
公開される劇場は分かっていたので、今上映されている作品が終わったらいよいよ次だなと期待していました。
しかし公開されたのは「ウインダリア」と「メガゾーン23Ⅱ」というアニメ作品2本でした。

もう辛抱たまらん!と仕方なくこの2本を観に行きました。
ウインダリアは作品自体はまあ凡庸な内容で特にどうというものではないのですが、エンディングのテーマ曲「美しい星」が素晴らしく、いつまでも印象に残る曲でした。

テーマ曲を歌っていたのは当時デビューしたての新居昭乃さんでした。
彼女はその後、ソングライターとして才能を開花させ他人に曲を提供することに専念し10年くらいはアルバムを出していませんでした。
そして97年に自身のアルバムを再開させ始め現在に至っています。

彼女が再び歌い始めているのを知ったのは2000年発売の「降るプラチナ」からです。
彼女のアルバムの魅力はアコースティックなものとは違って、電子機器を駆使した仮想現実的なものですが、録音でいろいろな試みがされていたり、音質の良さでオーディオ的な快楽を得られるものです。
デビュー時のような伸びやかなボーカルとは違って声質自体は地味であまり色気を感じさせるものではありません。

去年の秋に発売された最新アルバム「sora no uta」は、16曲中新録の曲が5曲しか入ってないいわゆるベストアルバムです。
それまでもベスト的なアルバムはありましたが、録り直し曲などの重複曲が入ることはありませんでしたので今回のこうしたあからさまなベストアルバムはファンとしても敬遠したいと思っていました。

しかしこのアルバムには5曲の新録のうち1曲にかの思い出の曲「美しい星」の歌い直しバージョンが入っているのです。
聴いてみたいという欲望に負けて購入しました。

聴いてみた感想は、やっぱ5曲の新録曲は「素晴らしい!!!」ものでした。
「美しい星」は抑揚を抑えてしんみりと心を込めて歌っていて、初めて聴いた時のフレッシュさとは違った深い趣があって「良い」です。

これからも末永く優れたオリジナル曲を発表して欲しいアーティストさんです。


2006年4月14日金曜日

ノイズウォールシールド3

おせじにも見た目が良いとは言えないので気が進まなかったのですが、DAC本体にスマキ状に巻きつけた状態で試してみるとこれはかなり良い結果でした。

やや音像が俯瞰(ふかん)的になるような副作用もあるのですが、空間描写が圧倒的に深く緻密になります。
ソースによっては6畳の部屋に居るのにコンサートホールで聴いている様な生々しさがあって、違和感を覚えるほどです。

経験上、トランスポートとDACがシステムの中で及ぼすパフォーマンスの影響力の割合は、7:3くらいでDACの影響力はトラポに比べたらそれほど大きなものとは思っていません。
しかしDACのセッティングを詰めていくことでこれだけ音が変化することが分かったのは大きな収穫でした。

小さな筺体の機器を持つ者の特権かもしれませんが、使い方を試行錯誤すれば非常にコストパフォーマンスの高い効果を得られます。
(ただ、このシールドは導電性物質ですので通電箇所に接触するような使い方はできませんのでその点は注意が必要です。)


2006年4月11日火曜日

ノイズウォールシールド2

4/2に書いたノイズウォールシールドですがDAC本体に用いた時はそれほどの変化は見られなかったのですが、DACの強化電源に用いてみると顕著な変化がありました。
しかし、良好な変化とは言えないものです。

音がふわふわしてにじんだような感じになります。ちょうどアナログプレーヤーのアースを取り損ねているような感じに似ています。
ノイズをシールドして電源の筺体内部に閉じ込めてしまうようなやり方はあまり良くないのかもしれません。
DAC本体の方も取り外すことにしました。

シールドからアースを取ってやったり、オーディオ以外のノイズ発生源に使ってやるとうまく行くかもしれません。

2006年4月8日土曜日

ゴルゴ13

ゴルゴ13は100巻くらいから手元に持っていますが、ほぼ全巻目を通しています。
ただ今140巻目が発売中です。

巻数の多さもモンスター並の作品ですが、内容も国際的な政治、経済や軍事に及ぶまで作者の見識の広さ&深さが読む者を飽きさせず内容の濃さを維持することに関してもモンスター的作品です。

長いシリーズの中でときどきゴルゴのルーツを考察する話が登場しますが本巻にも少しそれにちなんだ作品が登場しています。
今回の話では彼の行動哲学に関しての考察がありますが、変な例えですがなんだか出来のよいコンピュータプログラミングに出会ったときのような気持ちの良さを感じるものです。
ちなみにルーツを考察したものの中では27巻の「芹沢家殺人事件」がもっとも印象に残っています。

格闘技の世界チャンピオンであっても、どこの組織にも属さずに一匹狼であらゆる相手を敵にして生き延びていける者は現実の世界では存在しえません。
ゴルゴ13は狙撃手としての技量と格闘技を含めた身体能力の高さ、あらゆる情報を手にし正確に分析できる戦略的能力の高さで例え1国家を相手に喧嘩してもサバイバルできる男です。
そして一目で女性を虜にできる強烈なオスのフェロモンを発する男。(笑)

強さを誇示する作品では、ジャングルの中丸腰で何百ものコマンドに包囲された中で生き延びる話、65巻の「メジャー・オペレーション」がもっとも印象に残ります。

まあフィクションですからあまりに現実離れしていてこれは絶対にありえないだろうという話もあります。
140巻でも登場しましたが、弾丸を反射させた跳弾で狙撃する話が時々出てきます。
数学的には可能でも現実では、建築物の工作精度や材質の性質、また回転する弾丸の反射後の軌跡の計算をmm単位で求めるのは不可能だろうし狙撃の腕前だけでは実現できないいかにも漫画的なところだと思います。

しかし少し幼稚かもしれませんがゴルゴ13は個人的には永遠に憧れる存在かもしれません。


2006年4月2日日曜日

ノイズウォールシールド

家電量販店でたまたま見つけたノイズウォールシールドなる物をオーディオに活用できそうだと思って購入しました。
どこに使ってみようかと考えた結果、DACの内側に入れるのがよさそうだと思って早速ER-DACをばらしてみました。

このDACをばらしたのは初めてですが中身を見て感心しました。

アルミ筺体は既製品のアルミ製ダクトか何かを活用しているようで、後面のパネルに取り付けた基板をその筺体に差し込んで前面パネルで蓋をするだけというシンプルそのものな構造。
コストを掛けずに良質の材料をチョイスしているという感じでCIオーディオの設計センスの良さを感じます。

狭い空間を存分に使い切るかのように大きなコンデンサーを取り付けていたり、筺体底面には内側から小さめですがCFRPの板が貼り付けてあります。
強化電源の方も入るぎりぎりのサイズのトランスに換装してあったり、DACではスペース上無理なのですがこちらは上面にもCFRPの板が貼り付けられていました。
ドルフィン(Eau Rouge)の仕事には出来ることは何でもやろうという妥協を感じない姿勢が感じられます。

肝心のノイズウォールシールドの効果は顕著なものは得られませんでしたが、気持ち低域を中心に空間描写がより濃密になったようにも感じます。
もともとCFRPを随所に使用している環境ではあまり意味がなかったかもしれません。