2006年4月8日土曜日

ゴルゴ13

ゴルゴ13は100巻くらいから手元に持っていますが、ほぼ全巻目を通しています。
ただ今140巻目が発売中です。

巻数の多さもモンスター並の作品ですが、内容も国際的な政治、経済や軍事に及ぶまで作者の見識の広さ&深さが読む者を飽きさせず内容の濃さを維持することに関してもモンスター的作品です。

長いシリーズの中でときどきゴルゴのルーツを考察する話が登場しますが本巻にも少しそれにちなんだ作品が登場しています。
今回の話では彼の行動哲学に関しての考察がありますが、変な例えですがなんだか出来のよいコンピュータプログラミングに出会ったときのような気持ちの良さを感じるものです。
ちなみにルーツを考察したものの中では27巻の「芹沢家殺人事件」がもっとも印象に残っています。

格闘技の世界チャンピオンであっても、どこの組織にも属さずに一匹狼であらゆる相手を敵にして生き延びていける者は現実の世界では存在しえません。
ゴルゴ13は狙撃手としての技量と格闘技を含めた身体能力の高さ、あらゆる情報を手にし正確に分析できる戦略的能力の高さで例え1国家を相手に喧嘩してもサバイバルできる男です。
そして一目で女性を虜にできる強烈なオスのフェロモンを発する男。(笑)

強さを誇示する作品では、ジャングルの中丸腰で何百ものコマンドに包囲された中で生き延びる話、65巻の「メジャー・オペレーション」がもっとも印象に残ります。

まあフィクションですからあまりに現実離れしていてこれは絶対にありえないだろうという話もあります。
140巻でも登場しましたが、弾丸を反射させた跳弾で狙撃する話が時々出てきます。
数学的には可能でも現実では、建築物の工作精度や材質の性質、また回転する弾丸の反射後の軌跡の計算をmm単位で求めるのは不可能だろうし狙撃の腕前だけでは実現できないいかにも漫画的なところだと思います。

しかし少し幼稚かもしれませんがゴルゴ13は個人的には永遠に憧れる存在かもしれません。


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