2006年4月15日土曜日

新居昭乃 sora no uta CD 

昔ナウシカに夢中になっていた頃、宮崎駿氏の次回作「天空の城 ラピュタ」の公開を首を長くして待っていた時の話。
公開される劇場は分かっていたので、今上映されている作品が終わったらいよいよ次だなと期待していました。
しかし公開されたのは「ウインダリア」と「メガゾーン23Ⅱ」というアニメ作品2本でした。

もう辛抱たまらん!と仕方なくこの2本を観に行きました。
ウインダリアは作品自体はまあ凡庸な内容で特にどうというものではないのですが、エンディングのテーマ曲「美しい星」が素晴らしく、いつまでも印象に残る曲でした。

テーマ曲を歌っていたのは当時デビューしたての新居昭乃さんでした。
彼女はその後、ソングライターとして才能を開花させ他人に曲を提供することに専念し10年くらいはアルバムを出していませんでした。
そして97年に自身のアルバムを再開させ始め現在に至っています。

彼女が再び歌い始めているのを知ったのは2000年発売の「降るプラチナ」からです。
彼女のアルバムの魅力はアコースティックなものとは違って、電子機器を駆使した仮想現実的なものですが、録音でいろいろな試みがされていたり、音質の良さでオーディオ的な快楽を得られるものです。
デビュー時のような伸びやかなボーカルとは違って声質自体は地味であまり色気を感じさせるものではありません。

去年の秋に発売された最新アルバム「sora no uta」は、16曲中新録の曲が5曲しか入ってないいわゆるベストアルバムです。
それまでもベスト的なアルバムはありましたが、録り直し曲などの重複曲が入ることはありませんでしたので今回のこうしたあからさまなベストアルバムはファンとしても敬遠したいと思っていました。

しかしこのアルバムには5曲の新録のうち1曲にかの思い出の曲「美しい星」の歌い直しバージョンが入っているのです。
聴いてみたいという欲望に負けて購入しました。

聴いてみた感想は、やっぱ5曲の新録曲は「素晴らしい!!!」ものでした。
「美しい星」は抑揚を抑えてしんみりと心を込めて歌っていて、初めて聴いた時のフレッシュさとは違った深い趣があって「良い」です。

これからも末永く優れたオリジナル曲を発表して欲しいアーティストさんです。


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