2015年5月23日土曜日

パワーアンプを検討3

SOLO575の試聴を終えパワーアンプを元の850に戻しました。
ついでなのでセッティングの自由度をあげるため少し配置換えも行いました。


SOLO575と比べると絶対的な評価では音は貧相なのですが私にはこちらの方がずっと魅力的に感じられます。

850は立ち上がる時間は全く気にする必要がないですが575は一時間くらいかかります。
そして私は電源投入直後のすっきりした音が結構好きですが立ち上がると粘性のような弾力感が強くなり少し大味で暑苦しく感じます。

筐体はあまり熱くならないですが部屋の温度があがります。上の方に熱気がたまるようでプロジェクターのファンが高速回転を始めてしまいます。狭い部屋の悲しいところですが。

逆に575のいいところは音色の描き方が多彩で余裕があるところ。
特に映画の台詞の演技や映像世界にどっぷりつかるような雰囲気がものすごく良く出ます。
850では悪く言えば音色はキンキンです。
太鼓の表現は850では「ドーン」ですが575だと「ブルルン」と皮が揺れる感じが良く出ます。

575がもう少しクールで音像の彫りの深さを出すような音だったら導入を決めていました。


2015年5月20日水曜日

パワーアンプを検討2

パワーアンプのお勧めを座間ドルフィンに相談したところKRELLはどうだろうかと返事がありました。
代理店AccAの資料を見る限りかなり良さそうなのでSOLO375の試聴を希望したのですが試聴機はDUO300とSOLO575しかないということ。
575は予算オーバーなので諦めたのですがドルフィンでN岡さんが試聴記をアップしているのをみるとかなり良さそうなので575を購入を前提に試聴することにしました。

http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=657
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=658

KRELLのアンプは過去何度かフェア会場では聴いたことがあります。
福岡でのフェアがまだアクロス福岡でやっていたころにAXISSがTHIELのスピーカーをKRELLのアンプで鳴らしていたときはすばらしく良く鳴っていたのを覚えています。

それから過去使っていたBRYSTON 14B-STを導入する前に地元のショップから出物のKRELLのステレオアンプを紹介してもらったことがありましたが筐体が大きく重いのとあまりに消費電力が大きいのが気に入らなくてパスしました。

そして今日SOLO575が届いたので会社を定時で切り上げて帰宅しさっさとセッティングしてみました。


現在のKRELLパワーアンプのラインナップは4種類ありますがどれも寸法は同じです。
SOLO575は奥行きはありますが幅はこのクラスのアンプとしては標準よりやや小さめなので私のセッティング環境ではスピーカーをボードぎりぎりまで前に出してやればセッティング可能です。

重さも以前と比べると随分軽くなってます575で約30kg。消費電力も常識的なレベルですね。

電源のインレットが20A仕様なので今まで使っていた電源ケーブルは使えず付属のものを使用します。
過去使っていた14B-STも20A仕様でしたね。

音だし1発目はなんだかガチャガチャした音でピーキー。
30分ほどでこなれて来ますがなんだか暑苦しい音。
さらに1時間半くらいするとああこの音だなとわかるくらい余裕たっぷりでニュートラルなバランスの音になりました。

発熱はBOULDER 850とあまり変わらないくらい。私の使用条件ではほんのりと温かいくらいです。
排気ファンは手をかざせば微風を感じますが音はほぼ聞こえないですね。



2015年5月16日土曜日

アース配線の変更

最近雨の日のほうが晴れの日よりもオーディオ&ビジュアルのパフォーマンスが顕著に良い。
地面が濡れることでアースの状態が良くなるのではないかと思いますが晴れの日でも地面が完全に乾くわけでもないのに不思議な気がします。

アースに関しては配線の有無からやり方まで状況が複雑でやれる環境でやる気のある人はやってみたら?というところでしょうか。
個人的には電気の流れは水の流れに例えられるようにアースも流したい(落としたい)方向に抵抗なく流れてくれるような方法がいいんじゃないかと思っています。

オーディオ前段は一つの壁コンセントに一つのアース線で地面まで持っていってますが他は複数の壁コンセントを端子台にまとめてから地面に持っていってます。

その端子台の一つをより大きな金属の塊に換えたらどうなるかな?と思って材料を用意してみました。


30×30×200mmのタフピッチ銅とM5真鍮ねじ。
銅のブロックにタップ穴を4箇所開けただけです。
タップは家に手持ちがなかったので購入したのですが間違ってM8×1.0(細目)を購入してしまい、タップを立てた後で気が付いてM8×1.25(並目)を再び買いに行きました。

配線をやり変えたのはパワーアンプとサブウーファーがつながっているコンセントのアース配線です。


予想としてはゆったりとした音調を期待したのですが出てきた音はよりダイナミックな音です。
先日、中性線の分岐配線でワッシャ一個を加えただけで結構面白い音になったのですが屋内配線関係は中々奥が深いですね。

2015.5.23
映像機器関係のアース配線も同じように変更しました。
パフォーマンスから判断するとアースの落とし方としては正しい方法なんじゃないかと思います。


2015年5月11日月曜日

パワーアンプを検討

5月2日の記事で書いたケーブル試聴の結果で私のシステムとの相性が悪いという結論についてもう少し書くと、私のオーディオシステムはパワーアンプとサブウーファー以外はすべてドルフィンのプロデュースしたものなので具体的にはパワーアンプの Boulder 850 が相性が悪いということです。

特にスピーカーはケーブルを製作したN岡氏が使っている Peak Consult社の同時代の弟機なのでシステム的にはそれ程大きく離れているわけではないですね。むしろこのブランドのスピーカーを使っている人は国内でそうそう居るはずないと思います。

ただシステムの音自体は私のチューニングによるところも大きく入っているのでもしN岡さんが聴いたとしたら「こりゃちょっと勘弁してよ」という部分もあると思います。

850は使用してもう10年目になります。
もともとボルダーは映画館に納入されていたブランドなことを考慮しても850の音はホームシアター的には向いていると思います。
850の前に使っていた Bryston 14B-ST もそうですが私がパワーアンプに求めてきた音質はマッシブでダイナミックレンジの余裕を感じさせる音。
14B-STも850も価格なりのパフォーマンスは得られていて音の満足度は高い製品です。

最近自分のシステムを聴いていて思うのはボリューム感は十分なのでもう少しソフトの音世界の深度を掘り下げるような繊細な表現を深めてみたいと思っています。
これを進めるにはやはりパワーアンプの表現力を高めるのが次の一手かなというところです。

私が欲しいパワーアンプの条件はモノでもステレオでもいいので2筐体であること。
スピーカーのすぐ近くに置かないと置くスペースがないのとスピーカーケーブルが届かないから。
後は金額の条件ですがざっと調べてみてもこれというアンプがなかなかないですね。

今回のケースでは故障などでやむを得ず交換というわけではないのでじっくりと時間をかけて吟味しようと思っています。
なので基本現物を自宅で試聴して満足しないとOKは出さないつもりです。
さていいものが見つかるといいのですが。



2015年5月4日月曜日

なにかもちがってますか5

亀頭莫宏さんの漫画作品「なにかもちがってますか」の5巻が発売になってますので読みました。
この巻で完結です。


もっと読み続けたい作品だったので完結は残念です。

この作品で描かれる中学生の発想による「世直し」は根底には作者がもともと持っている発想が強く反映されているのではないかと思います。
例えば「携帯電話を使用しながら車の運転をしている者を殺す」という発想などいかにも中学生的な視点ですが、事故に対する認識があまりに低いドライバーは社会から排除されるべきという考えは間違ってはいないと思う。

他にも興味深いのは刑法の点数制。これは私は思いもしませんでしたが国民全員に例えば100点を生まれたときに付与し犯罪を犯すたびに減点していき0点になった時点で死刑という制度。
なのでごみのポイ捨てが1点だとしても100回やると死刑になってしまう。
深い意味でこの程度のルールも守れないようなポテンシャルの低い人間に生きている価値はないということです。

それから犯罪の計画性が量刑に影響するのはおかしいという考え。
事を行うのに計画できる人間は、行き当たりばったりで犯罪を犯すような人間に比べて人としてのポテンシャルはむしろ高くその能力を発揮させるベクトルが違うだけということ。
社会にとって不要なのはむしろ後者であるということ。

中学生の登場人物による考えですが興味深いテーマに堂々と切り込んでいて面白かったです。

個人的には法をつかさどる人間の仕事ぶりがいい加減なのが気になるので彼らを監視し評価するシステムをきちんと作るべきだと思います。
それができていれば国民を総ナンバー制にして行動や収支などを記録するシステムを構築すればすっきりした社会になるかもしれないと思っています。
私が生きている間にそんな社会になって欲しくはないけど(笑)。

それから鬼頭さんのもうひとつの連載作品「のりりん」も完結しました。
こちらは作者も気分がのって描いているように見えたので終了はかなり意外でした。
すごく残念ですが物語としてはどちらも綺麗に終了していますね。




2015年5月3日日曜日

クレイモア

八木教広さんの漫画作品クレイモア27巻全巻を読みました。


この作品を知ったのは職場にいる漫画好きの先輩からですが、絵を一目見て以前月刊ジャンプで書いていた「エンジェル伝説」の作者さんだと気づきました。

エンジェル伝説は本当は優しい心根の少年なのに悪魔のような風貌のため周りの人間から誤解されて起こる珍騒動を描いた学園コメディでなぜか強く印象に残っていました。

今回読んだ「クレイモア」はそれとは全然違う作品で異世界のファンタジー作品。
妖魔が出現して人間を食らうため村や町から金で雇われそれらを退治する女戦士(クレイモア)たちを描いています。

妖魔は人間にまぎれて生活していて肉親でさえも人間かどうか区別することができない。
それを区別するとこができるのは妖気を感じることができるクレイモアだけ。
クレイモアは人間ではなく妖魔と人間を融合させたいわば「改造人間」です。

クレイモアたちは「組織」に所属し実力によりナンバーでランク分けされています。
主人公のクレアは颯爽と妖魔を退治して登場しますが彼女は戦士のランクでは最下位の47番。
クレイモアは女性だけで男性がいない理由などは後から出てきます。

と設定だけを綴っても相当量書くことがありこの作品のスケールを記すのは中々に困難です。
基本、妖魔とその上位の「覚醒者」を敵としてクレイモアたちが戦い続ける話ですが先を読めない展開のアイデアが凝っていて引き込まれる作品です。

特に魅力があるのはクレイモア各人の個性がきちんと描かれていてそれぞれのエピソードが面白いのと敵の特に覚醒者のデザインがバリエーションに富んでいて楽しめるところでしょうか。
個人的には表紙絵がなんだか昔の少年向けSF小説などの趣に近いところがありなんだか懐かしい気持ちになりました。





2015年5月2日土曜日

ケーブル試聴1505

今年の初めにインターコネクトケーブルの試聴をしました(http://moticent21.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html)。
その時のリベンジだと思いますがXLRケーブル5m(より少し長い?)が座間ドルフィンから送られてきました。


AVプリ→パワーアンプ間でつなぎ替えて今日で三日目です。
結果から記すと元のケーブルの方が良いのでまた元のケーブルに戻しました。

今回も試聴では中々良し悪しの判断が難しいケースでした。
N岡さんとしては自信作なんだということはうすうす分かるのですがこれ以上時間をかけても評価は変わらないと思います。

一昨日つなぎ変えた直後はほとんど音が変わらなかったのですが少しずつ上昇していき、昨日の朝は低域が強すぎるくらい強烈ですがバランスが悪いわけではなく全帯域がONになっているようなエネルギー感に満ちた音になりました。

バランスは悪くないのですがややもちっとした塊感がありどちらかといえば「暑苦しい」と表現したくなる音です。

今朝もとのケーブルに戻してみると音楽をきらびやかな輝きを伴って再生する様がすごく気持ちよく音楽の抑揚も微細なところまできちんと再生します。
多分N岡さんが私のシステムの音を聴いたとしても同じ評価を下すと思います。

ケーブルとしてのポテンシャルの高さは間違いないのですが私のシステムとの相性は現ケーブルの方が良いということでしょう。