八木教広さんの漫画作品クレイモア27巻全巻を読みました。
この作品を知ったのは職場にいる漫画好きの先輩からですが、絵を一目見て以前月刊ジャンプで書いていた「エンジェル伝説」の作者さんだと気づきました。
エンジェル伝説は本当は優しい心根の少年なのに悪魔のような風貌のため周りの人間から誤解されて起こる珍騒動を描いた学園コメディでなぜか強く印象に残っていました。
今回読んだ「クレイモア」はそれとは全然違う作品で異世界のファンタジー作品。
妖魔が出現して人間を食らうため村や町から金で雇われそれらを退治する女戦士(クレイモア)たちを描いています。
妖魔は人間にまぎれて生活していて肉親でさえも人間かどうか区別することができない。
それを区別するとこができるのは妖気を感じることができるクレイモアだけ。
クレイモアは人間ではなく妖魔と人間を融合させたいわば「改造人間」です。
クレイモアたちは「組織」に所属し実力によりナンバーでランク分けされています。
主人公のクレアは颯爽と妖魔を退治して登場しますが彼女は戦士のランクでは最下位の47番。
クレイモアは女性だけで男性がいない理由などは後から出てきます。
と設定だけを綴っても相当量書くことがありこの作品のスケールを記すのは中々に困難です。
基本、妖魔とその上位の「覚醒者」を敵としてクレイモアたちが戦い続ける話ですが先を読めない展開のアイデアが凝っていて引き込まれる作品です。
特に魅力があるのはクレイモア各人の個性がきちんと描かれていてそれぞれのエピソードが面白いのと敵の特に覚醒者のデザインがバリエーションに富んでいて楽しめるところでしょうか。
個人的には表紙絵がなんだか昔の少年向けSF小説などの趣に近いところがありなんだか懐かしい気持ちになりました。
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