2021年12月31日金曜日

はじめてのUHD

 年末の大掃除も昨日で終わり、今日は正月の買い出しに行き一服しているところです。大掃除は日頃手が届かない高い場所を中心に掃除して最後にスピーカーのワックスがけをして終了です。

さて昨年にプロジェクターのV5とBDプレーヤーのUB9000を導入して1年半くらい経過してますがUHD BDソフトをはじめて購入しました。


品物は「SKY WALK」。横浜や東京の夜景をヘリコプターから空撮したものです。AIMビルのオーディオ&ビジュアルフェアでSONYとJVC両方のプロジェクターのデモで使用されていたディスクで今月のHIVIでも紹介されています。
デモ会場で体験するような映像体験は今まで自分の部屋では体験したことがないので同じソフトを再生して自分のところでどんなパフォーマンスなのか気になるなあというところです。

昨晩再生してみたのですがやっぱちゃんとした4K HDRソフトは違いますね。音声もLPCM5.1と立派なもので本当にヘリコプターに乗り込んで遊覧しているような気分になります。田舎者にはこの夜景の映像は新鮮ですね。

映画作品などもUHDソフトにもっと興味をもってもいいのですがBDと抱き合わせで販売しているのがどうにも我慢できないですね。同じ値段でもUHD単品の方がまだ購買意欲が湧きます。必要のないBDを付けられるのは全くエコじゃない。
とは言え手元に置いておきたくなるようなソフトがそうそう発売されないということの方が大きいかな。

冬休みに鑑賞しようと「モーレツ宇宙海賊」のBDボックスを取り寄せてたのですがなぜか今週からBS11で再放送が始まってますね。こんなこともあるんだなと複雑な気分です。

2021年12月25日土曜日

今期のTVアニメ2112

 今期楽しかった作品を記しておきます。


・無職転生 BS11

・盾の勇者の成り上がり BS11

・暗殺貴族 BS日テレ

・岸辺露伴は動かない NHK総合



・盾の勇者の成り上がり

「異世界かるてっと」で5番目の参戦キャラとしてしか知らなかったので興味がありました。なぜ執拗に盾の勇者が虐げられるのか分からないのでストレスを感じますね。無敵な主人公と逆境跳ね返しな主人公など様々な形態がありますが基本異世界ものは好きです。



・暗殺貴族

今期は異世界モノばかりが残りました。有能であるがかわいそうな境遇の女の子を助けて自分のファミリーとして強い組織を作っていくような展開は観ていて気持ちが良いです。物語はまだ前半というようなところで一旦終わりました。続きはあるのかな?



・岸辺露伴は動かない

同名のドラマがNHKで放送されるらしくてアニメ版が先に放送されたようです。ジョジョの登場人物である漫画家の岸辺露伴が体験する怪異譚という感じでスタンド戦ではないのですが、彼の能力「ヘブンズドア」でなければクリアできないようなギリギリの攻防があったりします。小編という感じですが面白いです。



大原ゆい子さんが歌う無職転生のテーマソング集CDを取り寄せました。歌は8曲収録されています。

アニメ作品のスケールの大きさや切なさのようなものがよく表現されていて秀作です。

2021年12月21日火曜日

今年を振り返って2021

 オーディオ&ビジュアル趣味で今年を振り返ってみます。

ハードウエアで一番大きな変更はBDレコーダーをDMR-4T401に新調して4K放送の視聴が出来るようになったことです。楽しむことができるコンテンツの幅が広がるのは単純に良いことです。約11年ぶりの新調なのでモノそのものの進化も十分に実感できました。

最近になってPanasonicからフラッグシップレコーダーの発表がありましたが私にとってはタイミングが合わなかったので買い替えるようなことはしません。本当はUB9000と2台使うより1筐体でプレーヤーとしてもリファレンスとして使えるならレコーダー1台の所有の方が使い勝手がよいのでそっちの方が理想ですがパナの動きは遅きに失したというところ。もう私には関係ないや。

今年はオーディオ&ビジュアルの取組は地味だった印象があるのですがパフォーマンスを上げるということでは大成功でした。ルームアコースティックの取組はやることが延々と続くようなところがあって飽きないですね。理屈でどうこう考えるより感性に従っていろいろやってみてデータを取るのがいいと思います。そうしてコツのようなモノをつかむと効率の良い改善ができます。これは部屋の数だけアプローチのやり方も色々あると思います。しかし今年は引き算が多かったですねたくさん壊してすっきりしました。響きを阻害する要因は何かを足してごまかすより取っ払ってしまった方がやっぱ効率いいです。まあ限度というものはもちろんありますが。(笑)

モノの導入で良かったのはタオックの1段ラックはそれまで使っていたCFRPボードより良かったのでラックそのものもCFRPラックより良いかもしれません。これは例えそうだとしてもラックは交換しませんが。

それからSWの電源ケーブルを自作で新調しましたがこれも大きかったです。アースを分離した効果が一番のような気もしますが、元のケーブルを他で使ってみたら癖が強すぎて使えませんでした。ベルデンの線で作った自作ケーブルの方が素直でいい感じ。オーディオ的なゴージャス感は今の私には不要だと認識しました。

それからphile-webの情報から電研精機のトランスをオーディオ&ビジュアル以外のノイズ源に挿入したのもいい感じでした。ノイズ対策としては副作用を感じない希有な事例となりました。私の環境ではもともと電源ノイズはそれほど多くはないと思っているのでこういう使い方でも十分効果は確認できました。

それからそういうジャンルのものではないですが炭化コルク畳は良かったです。音響的には骨格がしっかりしましたしスクリーンの映像も迷光対策になったのか色が濃くなったように感じます。部屋の調湿の観点からもGOODです。い草の畳は水分を吸うことはあっても吐き出すことはないので年中湿ったままです。まあ50年使って完全にへたった畳と比べたら良いのはあたりまえか。

現状でシステムのバランスは良い状態にあるので来年以降どうしたいというような目標は今のところなにもないです。AVプリを更新してAuro-3Dを導入したいという希望はありますが今の音を聴いていると投資に見合った効果が得られるかどうか疑問なのでこれも当分様子見です。現状のHP5509は良く出来ていて音質的には不満がないんですよね。安定して動作しているし。

かつてCDプレーヤー(トランスポート)を使って音楽を聴いていた時はパフォーマンスの不安定さに結構悩まされたのですが今のファイル再生環境では音質の不安定さを気にすることはほとんど無いですね。多少の立ち上がり時間はありますが聴くに堪えないほどの差があるわけではないので問題にならない。この点は私にとっては結構重要なポイントです。なのでプレーヤをプリアンプにつないで再生信号を送るようなスタイルにはもう戻れないなとしみじみ思っています。

2021年12月18日土曜日

今年観た映画作品2021

 今年自分の部屋で観て面白かった映画作品を記しておきます。


エンプティ・マン 

2020(アメリカ/フランス) WOWOW

監督:デヴィッド・ライアー 出演:ジェームズ・バッジ・デール マリン・アイルランド

ある橋の上で空き瓶の口を吹くと何かがやって来るといううわさがある。


観客を引き込ませる力はある作品ですが終わってみれば内容の無さにがっかりします。でも見て損をしたという程ひどい作品ではないです。そういうことではたちが悪い作品かもしれません。例えば「テネット」みたいに途中で観るのをやめたくなれば最後まで観ないので。


CURE

1997(日本) WOWOW

監督:黒沢清 出演:役所広司 荻原聖人

首にクロスの切れ込みを入れる連続殺人事件が起こっている。その事件を担当している刑事の妻は精神を病んでいる。


あんた誰?と問われてどう答えるかはそれなりに悩みどころのような気がします。そう問いかけてくる相手のことが何も分からないとどう答えて良いのかとっさに判断できない。あんた誰?という問いはそれだけ抽象的な問いであると思います。他人の心を自在に操ることができれば多分無敵の人になれると思う。まあ飛び道具で撃たれたらおしまいですが。


ビバリウム

2019(ベルギー/デンマーク) WOWOW

監督:ロルカン・フィネガン 出演:ジェシー・アイゼンバーグ イモジェン・プーツ

若い夫婦が建て売りの住宅を見るため不動産屋さんに案内されて現地に訪れる。


お話は全然違いますがどこか「CUBE」を彷彿させる不条理な作品です。個人的にはこういう謎の空間設定はかなり引き込まれます。物語そのものよりも状況下における登場人物達の心理描写がどれだけ描けるかがこの手の作品の成功の鍵だと思います。



騙し絵の牙

2021(日本) WOWOW
監督:吉田大八 出演:大泉洋 松岡茉優
伝統ある文芸誌を擁する大手出版社がカリスマ社長の死をきっかけに不況下の出版界でどう生き残っていくか模索する。


原作の小説が大泉洋さんありきで書かれたものだそうで映画も彼の映画と言ってもいいかもしれません。しかし出演陣はそうそうたる顔ぶれで見応えがあります。少し残念に思ったのは松岡茉優さんが演じる若手編集者の役どころがそれほど大きなものであるようには見えないこと。なのでラストはそれほど気分良く終わったとは言えないです。



BLUE/ブルー

2021(日本) WOWOW

監督:吉田恵輔 出演:松山ケンイチ 木村文乃

パチンコ屋の店員の青年。かっこつけるためにボクシングジムに通い始める。


作中一番弱いのは松山ケンイチさんですがどう見ても一番ボクシングがさまになっていてかっこいい。「熱量」という言葉が出てきますが物事に打ち込む情熱の強さを表すのにとてもいい表現だと思います。


獄門島

1977(日本) WOWOW

監督:斎藤光正 出演:石坂浩二 大原麗子

獄門島へ復員兵の死亡を伝えに来た探偵の金田一。その直後に島で殺人事件がおこる。


角川の横溝正史シリーズ3作目の作品。1作目の犬神家の一族が傑作すぎてその後は正直かすんでしまうのですが横溝正史の世界観はよく表現されていると思う。殺人の動機がもう一つピンとこないのが残念ですが牧歌的な島の雰囲気と人の業のおそろしさの対比が見所ですね。


ベニシアさんの四季の庭

2013(日本) BSプレミアム

監督:菅原和彦 出演:ベニシア・スタンリースミス  梶山 正

京都の古民家で暮らすベニシアさんの姿を追ったドキュメンタリー。


イギリスの貴族でお城のような途方もない邸宅で暮らしていたベニシアさんが日本の古民家で暮らしているのはそのミスマッチぶりに驚きます。庭には植物が茂り、いつも何かしら植物を煮こんでだし汁を取っている姿はそのまま魔女に見えてしまいます。そうして長年日本で暮らしているわけですが単に平和な田舎暮らしを楽しんでいるだけでなく乗り越えてきた苦悩も多いようです。



水戸黄門

1957(日本) 日本映画+時代劇4K

監督:佐々木康 出演:月形龍之介 市川右太衛門

奥州に向かう前に江戸に立ち寄ったご老公は不審な大名行列を見かける。


個人的には水戸黄門と言えば東野英治郎さんがご老公のTVドラマシリーズですが調べてみると映画作品も含めてかなりな数の作品が作られていますね。この映画作品は初見ですがやはり新鮮でした。武家屋敷などが本物そのものにしか見えないし、内容も親しみやすさはありますが将軍がからんでくる御政道に関するものでなかなか重厚なものです。顔が大きなずんぐり体型の役者さんが花形なのも時代を感じます。



ラストディール 美術商と名前をなくした肖像

2018(フィンランド) WOWOW

監督:クラウス・ハロ 出演:ヘイッキ・ノウシアイネン ピルヨ・ロンカ

売れなくて店をそろそろたたもうかと考えている画商の老人。次のオークションの下見で気になる絵を見つける。


個人的には他人の描いた絵を所有したいとは思わないですが絵の取引は作中でも描かれているとおり投資の対象としての価値からくるもの。つまり安く仕入れて高く売る。そこにいろいろなロマンが発生することもあれば悪意にまみれることもある。画商の老人の頼りない感じが逆にいい味が出ているなと思います。


NO SMOKING

2019(日本) 日本映画+時代劇4K

監督:佐渡岳利 出演:細野晴臣

細野晴臣氏の生い立ちから音楽活動を追ったドキュメンタリー作品。


細野晴臣氏の音楽を知ったのは小学校高学年のころヒットしたYMOが初めてでした。多分YMOの音楽は由緒正しい音楽ファンには受け入れられなかったのではないか思います。歌ものでもないのに普通の小学生がレコードを買うほどのヒットなので若い人にはすぐに分かる魅力ですが保守的な人にはなじめないかもしれない。細野氏が作中でも仰っていますが誰かがすでにやったような音楽には興味がないというのは氏のスタイルを見ていると納得出来ます。生い立ちから1985年くらいまでは紹介されているのですがその後も見たいですね。特にYMO再結成のあたりなど。


21世紀の資本

2019(フランス/ニュージーランド) WOWOW

監督:ジャスティン・ペンバートン 出演:トマ・ピケティ

経済学の本「21世紀の資本」を映画化したドキュメンタリー作品。


人が持つ力の強さが武力であった時代も大昔。その力はお金に置き換わっている。そしてお金はごく少数の人たちに集まり彼らはそれを維持するために秩序を築いていく。生産に貢献する投資は15%にすぎず残りの85%はお金を回すだけで価値を生み出す現状。映画内でそのあたりを分かりやすく解説してくれます。



サスペリア

2018(イタリア/アメリカ) WOWOW

監督:ルカ・グァダニーノ 出演:ダコタ・ジョンソン ティルダ・スウィントン

ベルリンの舞踏団にアメリカからやって来た若い女性が入団する。


舞踏団の雰囲気が本物っぽくて芸術色が強い作品です。日本では魔女のイメージはコミカルなものが強い気がしますがこの作品の魔女達はがちで恐ろしい。



神童

2007(日本) WOWOW

監督:萩生田宏治  出演:成海璃子 松山ケンイチ

八百屋の2階でピアノの練習をしている大学浪人生のところにピアノが上手な女子中学生がやって来る。


細部のつじつまを合わせるというよりは情熱で突っ走るタイプの作品。なのでクラシック演奏を真面目に努力している人がこの作品を観ると不快に感じるのではないかと思うところもある。私は音痴なのでよく分からないですが他人の演奏を少し聴いただけで天才って分かるものなんでしょうか。



ある船頭の話

2019(日本) WOWOW

監督:オダギリジョー 出演:柄本明 川島鈴遥

山中の川で渡し守をして一人で暮らしている老人がいる。


嫌な客がいたり現実から逃げてきた少女がいたりと老人の心は揺さぶられるのですが彼自身も過去に何かいきさつがあって一人で暮らしていることを思わせる。便利なんだけど無くなってしまうものに対する郷愁のようなもの、変わっていくものに抗いたい激しい気持ち。孤独な二人はどこに向かうのだろう。


ウエストワールド

1973(アメリカ) BSプレミアム

監督:マイケル・クライトン 出演:ユル・ブリンナー リチャード・ベンジャミン

未来世界では3つのテーマパークを要した施設が人気を博している。3つは「古代」、「中世」、「西部」でそれぞれの世界をリアルに楽しむことが出来る。


SF映画の傑作のひとつですが今観るとさすがにこんな間抜けなシステムを作るとは到底思えないです。しかし現実でも防災報知アプリが実は全く使えないものだったりなどの事例には事欠かないような気がします。映像的にはCGなど使っていない時代のSF作品の方がよほど現在製作されている作品よりもリアリティがあるように思うのですがどうでしょうか。


劇場版 魔法科高校の劣等生

2017(日本)BS11

監督:吉田りさ子 出演:中村悠一 早見沙織

有る研究所から逃げ出した少女は達也達に保護される。彼女の他にも8人の少女がまだ研究所に残っている。


TV版の魔法科高校の劣等生はあまり評価していなくて劇場版はどうかなと言うところでしたがしっかり楽しむことが出来ました。相変わらずの無敵な兄と妹ぶりですがこう完璧だとすがすがしいものです。TV版だと逆にそれがくどいとも感じるのですが劇場版でまとめるにはいい案配かもしれません。


ディスクに焼いた4K放送コンテンツも記しておきます。いずれも好きな作品ばかりです。市販されていないものもあるので貴重だなと勝手に思っています。(笑)

・ターミネーター2 BS4K

・シャイニング BS4K

・カリオストロの城 日本映画+時代劇4K

・影武者 WOWOW4K

・スーパーマン BS4K

・花とアリス殺人事件 日本映画+時代劇4K

2021年12月5日日曜日

スイフトの13年目の車検

 先月ですがスイフト(ZC31S)を車検に出してきました。整備工場ではブッシュの交換などを検討したようですが次の車検は出さない方向で考慮して交換した部品は最小限でした。私からリクエストしたのはエアクリーナーとワイパーゴムだけです。費用は10万円もしませんでした。

スイフトは14万キロ走行というところ。お馬ちゃんは何頭か逃げてしまっていると思いますが調子自体はすごくいいです。個人的にパワーは無くても足回りや車体がしっかりしている車は飽きが来なくていいですね。通勤で使うのでいきなり動かなくなるようなトラブルを避けたいので15年までに乗り替えたいとは思っています。

さて次に乗り替える車を検討していてほとんど通勤でしか使わないことから近々モデルチェンジする軽自動車アルトのMT、4WD車を考えていました。ちなみに現行モデルはデザインがかっこ悪すぎて乗りたいとは全く思わない。(笑)

しかし最近出始めた事前情報によると新型アルトはCVTのみのラインナップでワークスなども出る予定は無いとのこと。求められる燃費性能の向上にMTでは対応できないのでしょう。車体も無駄に大きく重くなるようで個人的には全く興味が湧かない仕様です。

なので候補の車をリセットしました。

次の車検までに乗り替えるとしてスイフトと同じくらいの時間乗り続けるとしたら私は70歳になってしまいます(笑)。そう考えると今度買う車は人生最後の車になる可能性も高い。

自分が車に求める仕様は小回りがきいてMTで4WD。4WDは一度も乗ったことが無いので乗ってみたいというところです。この条件意外と厳しいのですがSUZUKIだとアルトやワゴンRなど廉価な軽自動車でも選べてしまうところが素晴らしいメーカーだと思います。

この条件で普通の人が真っ先に思い浮かべるのはやはりジムニーでしょう。アスファルトの上しか走る予定が無いので本格クロカンのジムニーにはあまり興味がなかったのですがそこにこだわらなければタフで使い勝手も良さそうでいい車です。

ということでジムニーシエラを次の候補に選びました。なぜシエラかというと軽だと軽の割には重すぎて燃費も悪いからです。たいしてシエラの方は普通車としてはコンパクトでオールマイティに使えそうだから。

今発注しても納車は軽は1年7ヶ月待ちでシエラはもう少しはましなようです。


2021年12月4日土曜日

MotoGPを振り返って2021

 備忘録として記しておきます。

Moto3

チャンピオンはP.アコスタ。今年はMoto2のR.フェルナンデスと共にルーキーの活躍が目立った年。アコスタは前半で2位と60ポイント近く差を付けたことで後半やや失速してもそのままチャンピオンシップは逃げ切ることができた。チャンピオンが確定したあとの最終戦で勝ちにこだわりすぎて転倒リタイヤしたのは来期の教訓になるかな。やんちゃな選手がひしめくMoto3界ではルーキーらしからぬクレバーさが光りました。来期はMoto2にステップアップします。



Moto2

チャンピオンはR.ガードナー。ワイン・ガードナーの息子。親子でチャンピオンは2000年のK.ロバーツJr以来2回目。ガードナーは最初から速かったわけではなくてコツコツと成績を伸ばしてきた感があります。どちらかといえば同じチームのR.フェルナンデスの方が才気あふれる感じです。二人とも来期はMotoGPにステップアップします。日本人ルーキーの小椋藍も立派な活躍ぶりでしたが終盤失速気味だったのが心配です。


MotoGP

チャンピオンはF.クアルタラロ。クアルタラロはMotoGPに昇格するまでチャンピオン争いをしたことも無かったわけですが評価通りの成績をやっと残せたという感じです。メンタルの弱さを克服すれば安定して成績を残せることを証明できたということでしょう。来期はF.バニャイヤが台頭してきそうなのでM.マルケスの回復と合わせてこの3人を中心にしてチャンピオンシップを展開しそうです。


V.ロッシがようやく今季限りで引退しました。速くても怪我で走れなくなる選手が多いですが、ロッシが最も優れていたところは大きな怪我をほとんどしなかったところでしょう。それだけライディングスタイルに余裕があるということかもしれません。マルケスがこのままフェードしなければいいのですが。ロッシはバニャイヤやモルビデリなど次代を担うライダーを育てている功績も大きいですね。



SUZUKIは今年はリンスがミルを上回る活躍をするんじゃないかと期待していたのですがまるっきり期待外れでした。やっぱミル君はクレバーできちんと走りきれるところがいいですね。ホールショットデバイスを採用したあたりからストレートスピードがましになったみたいですがタイヤが最後まで持たなくなったようで気になるところです。

HONDAはマルケス兄しかうまく乗りこなせないマシンは相変わらずのようです。ECUが共通化されたあたりからHONDAのマシンは精細を欠くようになったように見えます。何かをつかんだような気もした中上選手はレースをきちんと完走できるようになってほしいものです。

YAMAHAはビニャーレスの造反、ロッシの引退でシートが空きました。ドビを採用するのはいいのですがビンダー弟を採用するのはわけが分かりません。彼の成功でMoto3でアグレッシブなだけのライダーがさらに増加するとつまらないですね。

DUCATIはかつてうまく走らせることができたのはストーナーだけでしたが近年は若くて対応力のある若手ライダーが続々出てきました。前を走るのが赤いマシン一色になってしまう将来もありそうで台数が多いこともあり、このメーカーも含めてヨーロッパメーカーが日本メーカーから主導権を奪うこともありそうで怖いです。

KTMは昨年ペドロサの手腕かマシン性能が一気に上がったように見えましたが今期はエンジン開発ができなかったせいか伸び悩みました。Moto2以下のカテゴリーでKTMのチームが強いので有望なライダーがKTMに揃う条件が整っているように見えます。