2011年12月4日日曜日

2chとマルチチャンネル


以前マルチチャンネル録音されたSACDとBDソフトを使って自分の2chオーディオ環境とマルチチャンネルシアター環境で音声の比較を試みたことがありました。
この時はマルチチャンネルシアター環境での再生が2本のスピーカーでの再生ではなしえないような自然な音像を作り出せるということで可能性の高さを感じさせるものでした。

それでは2ch録音された通常のCDを再生させたらどうなるかと言うと、これは聴き比べるまでもなく2chオーディオ環境の圧勝です。

BW970をプレーヤーとして使うマルチチャンネルシアター環境ではメリディアンの特性が強く出るようで音像の厚みがありガッツのある音調ですが、奥行きが乏しく情報量も不足しています。
ちなみに568.2のプリセットは「Music」です。映像系ソースで使ってる「PL2 THX」ではさらにデメリット部が強調されます。

ΩSACD2を再生系に使う2chオーディオ環境ではクラッセの特性が強くでるようで、冷静でありながら音楽を情感たっぷりに表現する様が実に素晴らしいです。

2chとマルチチャンネル環境とを混在させるのは両方やってる人にとっては課題が多くて悩ましいテーマだと思います。
特にマルチチャンネルを組むことで2chの再生が足を引っ張られると駄目だからですね。

スピーカーをマルチチャンネルでセットしてみて分かったメリットがあるのですが、2chでの再生時にアクティブで鳴らしていないサブウーファーやリヤスピーカーもユニットが共振して微妙に鳴っています。
これがサラウンド的な効果を若干生み出しているようで2chでの再生をやや豊かにしてくれます。

マルチチャンネルも2chでのオーディオ再生もハードでの課題よりもむしろ突き詰めるとソフトのフォーマットにパフォーマンスが決定づけられるという点では間違いないようです。
理想はマルチチャンネル&ハイビットハイサンプリング録音ということですけどね。

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