2011年12月11日日曜日

国防論


小林よしのりさんの漫画作品「ゴーマニズム宣言」シリーズは全てではないけれど最初期の頃から読んでいます。
特に氏が目を患ってからは読んでいなかったのですが久しぶりに最新刊の「国防論」を読んでみました。

内容的には半分くらいが東日本大震災についてであとは対中国に対しての脅威と自衛隊の取材内容を詳述されています。
この本の素晴らしいところはほぼ作者が自分で取材した非常に正確な情報(特に数字)が漫画という分かりやすい形態で記載されているところです。

東日本大震災について特に福島の原発に関しての情報は私は主に新聞やテレビからしか得ていなかったのですがそれがいかに間違いが多いかがこの本を読んで自覚した次第です。

例えば福島の原発は津波の被害で水没した電源がダウンしたため冷却機能が働かなかったというように私は解釈していましたが、震度6の地震ですでに送電線が破壊され電源はダウンしていたそうでマスコミの情報にかなり嘘が多いことが分かります。

「国防」など考えなくても外敵からの安全はただで手に入ると信じてやまない人が日本では多数を占めると思いますが、そろそろあの大震災に関して正確にまとめられた資料が欲しいなら手にする価値はある一冊です。


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