2012年3月30日金曜日

放射能の測定


福島の原発事故以来私の職場では全社をあげて海外に出荷される荷物は全数放射能の測定を行っています。
これは会社の姿勢として自発的な取り組みで主に出荷する品物が汚染されていないことをアピールすることが目的です。
基準は0.2μSv/h以下。
私が設計を担当した装置では1件のみ海外出荷したものがありましたがそれを含めて全社で今まで1件も基準値を超えることはなかったそうです。
そしてデータから確率を算出すると50年に1度の出現率ということでもう将来的にもゼロと見なしていいだろうということで今月を最後に放射能の測定は止めることになりました。
ガイガーカウンタの購入費や測定の人件費などを算出するとこの1年で1千万円を超えるそうです。
カウンタはこれからも保管するそうですがもう二度と使う機会がなくこの1年の取り組みがなつかしい思い出となることを切に望みます。

2012年3月24日土曜日

九州ハイエンドオーディオフェア2012


福岡国際会議場で行われている九州ハイエンドオーディオフェアに行ってきました。
去年は九州新幹線開通の影響なのか人が多すぎてまともにオーディオの試聴はできませんでしたが今年は適当に少なくてゆったりと試聴できました。
偶然会場で出会った隼乗りのOさんと話し込んでいる時間が長かったのと今年は商社さんの展示コンセプトが比較的はっきりとしているようで聴く立場のこちらもポイントを絞って試聴することになりました。
試聴したシステムの感想を記しておきます。

D1(CH Precision)→ ALTAIR(Constellation)→ HERCULES→ G1 GIYA(Vivid)
商社の人も言ってましたがG1の音はごく普通の音です。取り立てて迫力があるとか真に迫ってくるなんてことはありません。コンステレーションのアンプは見た目からいかにもお金がかかってそうなオーラを醸し出していますがこちらもごく普通の音です。ただ表現の懐は相当深そうですけどね。一聴しただけではそのすごさがよく分かりませんでした。

System SG-1(spiral gloove)→ PHONO3 MONO(Amphion)→ LINE1(ARION)→ NHB-458(darTZeel)→ ANATⅢ Signature(YG ACOUSTICS)
スパイラルグルーブのアナログプレーヤーの音はシステムの支配力が相変わらず凄まじいです。
アナログ特有の解像度の低さはありますがなんとも破壊力がありドラマチックに音楽をぐいぐい再生してくれます。YGのスピーカーは鳴らないイメージしか今まで持ってなかったのですが今日はアンプがすごいのか十分に熱い再生でした。

HD02(Ayre)→ FM255MkIIR(FM ACOUSTICS)→ MOMENTUM(Dan D'Agostino)→ Q3(MAGICO)
スピーカー間の距離がただっ広いこともあり音場が広大で物腰が柔らかく包容力のある音です。
MAGICOのスピーカーは今までMiniしか聴いたことがなく価格の割には大した音じゃないというイメージしか持っていなかったのですがこのオールアルミエンクロージャーのモデルは音が随分と違って表現力があります。
MOMENTUMは写真のイメージよりも大きさは小さく感じました。クレルの音とはちがい上品でやさしい音のようです。

CDP-202(Classe)→ CP-800→ CA-M600→ 800Diamond(B&W)+DB1
私が使っているプリアンプのCP-65はもう使用9年目ということもありクラッセのニューモデルCP-800には多少興味があります。ただラムダシリーズになってからのクラッセの音はB&W風味のこってり肉厚感が強くて私の好みとは少し合わないように思います。
もともとたっぷりとした量感の低域を持っている800Diamondにサブウーファーを組み合わせてますがどろんとした感触のこの低域はくどすぎて私には駄目ですね。

2012.9.7
Classe+B&Wの展示ではDB1は805Diaとの組み合わせでしか鳴らしていなかったという指摘がありましたので私はDB1のパフォーマンスは体験していないようです。

2012年3月18日日曜日

ステレオサウンド182


以前「もう季刊ステレオサウンド誌を買うのはやめる」と日記で宣言しましたが実はこっそり?買い続けています。
オーディオの読み物がないと寂しいからです。(笑)
それで今季号の182号ですが新連載として「ファインチューニングのすすめ」という記事が載っていますね。
藤本一夫さんという放送局に勤めていらして定年退職された方が執筆されています。
この記事が非常にためになる内容でいい連載だと思います。
オーディオを長くやっている人なら「そんなこととっくに知ってるよ」て言う人の方が多いかもしれませんが、ともすればオーディオ業界を否定することにも繋がりかねないこのような連載を始めたのはある意味勇気があるかなと思う。
内容を読み進めて自分のオーディオ環境と比べて考察してみました。
1.電源
  オーディオ電源を家庭電源から分離する・・・
これは私の環境では分電盤は一つなのですが漏電遮断機から後ろはオーディオ&ビジュアルとその他を端子台で分離してます。
外来ノイズは減衰が大きくマイ柱などほとんど意味がないという記述はその通りかもしれませんね。
近くに巨大な工場でもあれば別なんでしょうけど。。。
  Fケーブルは意外に音が良い・・・
これは試したことがある人は多いと思うのですが私個人の意見としてはFケーブルの音が良いとは思いません。なにをもって「良い」とするのかにも左右されるかもしれませんが。私のところでは屋内配線は撚り線を使っていますが特に線材にこだわっていないので将来的には他のものも試してみたいところ。

  壁コンセントの交換による音質向上・・・
これは言わずもがな。コンセントベースやダミープラグの使用まで言及されていますね。いずれも私の環境でもそれなりに手を加えています。

 デジタル機器とアナログ機器を分離給電・・・
これは私は全然気にしていません。面倒ということもありますがデジタル機器から遠ざけたアナログ機器は確かに影響を受けませんがデジタル機器同士の影響は気にしなくて良いのでしょうか?。
機器を完全にセパレート給電にするのが理想ですがグレードの高いケーブルを使いたいと恐ろしいことになりそうです。(笑)
 ノイズフィルターの有効な使い方・・・
オーディオでは使わずにその他家電でノイズフィルターをかますというのはもっともですね。
私の環境ではオーディオ&ビジュアル以外の電源系はフェライトコアだらけになってます。
特に分電盤内での使用は効果があります。
近いうちにノイズフィルター付タップを手に入れて冷蔵庫などに使おうと思っています。
 クリーン電源やノイズカットトランスのメリット・デメリット・・・
これも筆者と全く同意見です。過去クリーン電源を2機種ほど使用したことがありますが音質改善効果など微々たるもので重くて邪魔な箱を置いておくことの弊害の方が大きいと感じました。
壁コンセントの方が10倍コストパフォーマンスが高いです。
2.アース
  アースの落とし方・・・
アースはオーディオ&ビジュアル用に3系統2階から地面に落としています。
比較的長い経路ですが今のところアンテナになったりなどの弊害は確認されてないです。
アースループの問題もありアースを取れば必ずパフォーマンスがよくなるわけではなく悪くなることがあることも経験的に分かっています。
その辺がわかりやすく解説してあって勉強になります。
理想は1点アースとありますが、全ての機器から筐体アースを取った場合ラインケーブルを通じて他の機器にノイズが乗るよりも先にアースからノイズが吸い出せてしまえばそれがもっとも有効なのじゃないかと個人的には考えています。
どうしたらそれができるのかは試行錯誤してますが。。。

2012年3月13日火曜日

究極の壁コンセント3

使って二日目までの感想はポテンシャルの高さは感じるものの期待の大きさからすればもう一つな感じでそれを率直に製作者さんに伝えると壁コンをばらしてあれをこうしてみてくださいという指示をもらいました。

実は三日目には出音が大化けしていて単純にエージング不足だったのは分かっているのですが折角なので壁コンをばらしてみました。
高価な品物なので緊張します。
結果ER-PSZがもっていたバランスの良さが復活しより私好みの壁コンに仕上がりました。
基本的なクオリティが変わるわけではなく少々傾向が変わります。
それにしてもこんな細かなところにまで手を尽くしているということには驚きました。
そしてその音の変化まで的確に把握していることも。
ドルフィンと知り合う前からオーディオアクセサリーはそこそこ試していましたが長く使うことが出来るものはほとんどありませんでした。
その中の一つで価格が安くて評判がすごくいい電源ケーブルがありました。
使ってみて一聴して出音のあまりのバランスの悪さにあきれて製作者さんにその旨を伝えたところ、「そんなことを言われたのはあなたが初めてです。なんでしたら他の商品とお取り替えしますが。。。」という回答でした。
音が駄目なメーカーの他の商品と換えてもらってもしょうがないのでその商品は一回使った限りで廃棄処分となりました。
今回のN岡さんとのやりとりで何となくその昔のエピソードを思い出した次第です。
単純に自分が作り出す音に対する執念とプライオリティのようなものの差がはっきりしていると思います。

2012年3月11日日曜日

ブリヂストン RE-11

スイフトのタイヤを2本TOYO T1Rからブリヂストン RE-11へと交換しました。
これで4本全てRE-11となりました。


やはり4本全てそろえてやると車の安定感などいい感じです。
このタイヤ走る性能的には全く不満がない素晴らしいタイヤです。
ドライブがすごく楽しい。
不満があるとすれば燃費が目に見えて落ちることくらいです。
冬場で燃調が濃くなることを踏まえても1km/lくらいは落ちます。
このタイヤを使う前は15km/l近く伸びていたのですが今では14を超えることはまずなく13を切ることもあります。
それから今回はタイヤを注文してからお店に入荷するまで1ヶ月以上かかりました。
営業所に在庫がなく工場がバックオーダーを抱えている状態だそうです。
昨年の11月にはちゃんと在庫があったんですけどね。。。
バイクやさん情報ではバイク用のタイヤも国内外のメーカー問わず品薄のようです。
ロットで生産し、在庫がはけるまで生産しないようなユーザーの都合を無視したような体制になっているようです。
今は決算期なので特に在庫を持ちたくないようです。

2012年3月10日土曜日

究極の壁コンセント2


ER−PSZの音は肉厚なもちもち感が特徴的でしたがXP−PS Flare Limitedの音は比べるとおとなしく感じます。
おとなしいのですがピアノの高域は「きーん」と伸びきっていくし低域は力感と切れを兼ね備えた凄みのある低域。
冷静な表現なのに輪郭がはっきりとするあたりなど以前交換したスピーカージャンパーケーブルと品物は違うのに音の傾向がよく似ています。
よりオーディオ特有のデフォルメ感がなくなってディスクの録音の素性を暴き出すような深度の深い表現です。
ER−PSZですら音の端が丸くダンゴ感があったということがこのコンセントに交換した後では感じられます。
さて今まで使用していたER−PSZを映像機器用に使っていたWattGate381と入れ替えたのですがこれは音も映像ももう圧倒的なパフォーマンスです。
381がなんてピーキーでノイジーな壁コンだったのかが分かった次第。
現状の電源ラインはブレーカーから順に
・HR-BR(Z版) → XP-PS Flare Limited → ΩSACD2
                           → CP65
・HR-BR → ER-PSZ → DMR-BW970
               → 568.2
       → ER-PSX → FLIGHT TWO
              → DLA-X3

2012年3月9日金曜日

究極の壁コンセント


今までオーディオの前段機器でEauRougeの裏メニュー製品のER−PSZという壁コンセントを使ってきました。
これは価格的にもパフォーマンス的にも究極の壁コンセントと言えると思います。
今回さらにそれを超える製品が送られてきました。
名前はXP−PS Flare Limitedと言うそうです。
ドルフィンの奈良岡さんが新しく立ち上げたオーディオアクセサリーブランド「CROSS POINT」の限定製品ということ。
見た目はER−PSZとそれ程違いはありません。
プラスチック部分の色が白からグレーに変わり、CNT複合銀メッキの光沢もややグレーぽい感じ。
今回の製品は金属導体部分がオリジナルということです。
それに見あって?価格もとんでもないことになっています。
ER−PSZの頃から外寸の寸法精度はあまり良くありません。
この製品もコンセントプレートを取り付けるとプレートは浮き上がってしまい大きな隙間ができます。
まあコンセントの規格破りのパフォーマンスを期待出来る製品だけにどうでもいいところですけどね。

2012年3月6日火曜日

初音ミク

もともとは曲を入力すればそれに合わせてボーカルを付けてくれるPCソフトという風に聞いていましたが今ひとつその実態が分からないので初音ミクBD-ROMを取り寄せてみました。
品物は「MIKUNOPOLIS in LOSANGELES 「はじめまして、初音ミクです」」。


内容はロサンゼルス、ノキアシアターにて行われたコンサートイベントの模様です。
外国人オタク達の熱狂ぶりがすごいですね。
ステージの上に衝立のような透過型のスクリーンを配置し背面からプロジェクターで3D CGを投射し初音ミクを出現させています。
背景を真っ暗にしていると遠目には等身大フィギアがステージ上で踊って歌っているように見えます。
初めて見るとすこし気持ちが悪いのですがだんだん慣れてくると楽しめるようになってきました。
日頃ゲームにどっぷりと浸かっているような人には多分違和感はないと思います。
演奏しているのは日本人のバンド達で歌っているのは機械。
どうやってCGに音を合わせているのか不思議ですがミクのダンスはかわいいですし、一瞬で着替えることができる衣装デザインもなかなか凝っています。
音質も画質もはっきりとした感じでライブっぽさは出ています。
機械が歌っているミクの声は強くはっきりしていて「ボーカロイド」特有の魅力と言えます。
幼児向きのステージショーとの境目が危ういような気もしてくるのですが単純にテクノロジーの進化による演出形態の一つとして面白いと思います。

2012年3月3日土曜日

プリアンプについて


オーディオとホームシアターをやっていてシステムを組むのにプリアンプとAVアンプの組み合わせに悩む人は多いと思う。
なぜなら2chオーディオを突き詰めていくと良質なプリアンプは必要ですし、ホームシアターを組むのにサラウンドプロセッサーを搭載したAVアンプが必要になるから。
ピュアオーディオとホームシアターを完全に別々のシステムで組むのなら問題ないですけどね。
私のホームシアター環境では
 BDレコーダ:DMR-BW970 → AVプリ:568.2 → 2chプリ:CP-65 → パワーアンプ:850
というようにフロント2ch信号はAVプリアンプ メリディアン 568.2の後に2chプリアンプ クラッセ CP-65 を通してパワーアンプ ボルダー 850 に繋がっています。
ホームシアターだけを構築するならCP-65を通す必要などないわけで一見むだに複雑なシステムになっているように思えます。
しかし試しにCP-65を使わずに568.2のフロントLR出力端子からXLRケーブルでダイレクトに850につないでみた音はCP-65を使った音より劣ってしまいます。
ピュア的な発想からは間に余計なモノを入れて鮮度を落とすように感じられますが、568.2ダイレクトの音はバランスがよく滑舌も良いのですが粘りのようなものが強くややくどいです。
対してCP-65を通してやると弱音の表現力が上がりさらっとした空気感のような表現が増します。
定価は568.2が86万でCP-65が85万とほぼ同価格ですが当然ながら純粋に音質だけを比較するとCP-65の方がずっと上です。
やはり将来的にもオーディオ用の2chプリアンプとAVアンプ(サラウンドプロセッサー)を組み合わせるというスタイルは崩せそうにないなと思う今日この頃です。