この連休の課題?の一つとしてコミックの一気読みを毎年やってます。
今年は遠藤浩輝さんの「EDEN」全18巻。
遠藤さんの作品は「オールラウンダー廻」と今アフタヌーン誌上で連載中の「ソフトメタルバンパイヤ」を読んでます。
格闘技作品の「廻」を見てファンになったのでSF作品の本作やS.M.バンパイヤの方は新鮮だったりするのですが作者はSFの方がむしろ本家ですね。
ただこのEDENには作者の書きたい要素がぎっしり詰まっているように感じます。
人間同士の戦闘、格闘やサイボーグを中心とした科学技術、自然科学の考察、はたまた飽和した人類社会の問題意識など。
EDENを読み進めて気になるのはやはり重要なキャラクターがあっさりと死んでいくことでしょうか。
正直このキャラクターを殺してしまう必要がどこにあるの?と感じることが度々あります。
サイボーグ技術が進んでいる世界なので人体が破壊されることにそれ程大きなダメージを感じないのかもしれませんが、このあたりは生の意味を全うせずに死んで行く者達を目の当たりにして主人公のエリヤが荒んでいく様子でバランスがとられているような気もします。
理不尽な死が訪れる自然界から遠ざかり築き上げ秩序化された人間社会でも未だ起こっている理不尽な「死」は人類が次のステップに進まないと改善されることはないのか。。。いや人類自身の手でそれは克服されるのか。。。
そういうことだと思うのですが途中何を描きたいのか分からなくなってくることがあります。
作者自身も巻末の後書きで書いてますね。
物語を紡ぐというよりは作者の好きなシチュエーションでマニアックな状況を描くのが魅力的な作家さんだと思います。
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