2026年4月4日土曜日

さようならつげ義春さん

つげ義春さんが3月に亡くなりました。

 つげさんの作品を初めて読んだのは社会人になってからなのですでにもう過去の人でした。

一応全集を揃えてはいますが新しい作品が登場することのない作家。

自分の価値観に大きな影響を与えた作家というわけではないですが存在感の大きな作家さんです。映画化された作品も少なくないですが楽しめた作品は一つもないのでやはり漫画作品の独特な魅力が大きいと思う。

日本の昭和の風景を低い視点から切り取ったという風にまとめられると思う。風景の描写にとどまらず登場する男の劣等感を強く感じさせる。

例えば石を売る話では男が一人で暮らしている風景ならばそれ程でもないが彼には妻子が居る。妻子を養う能力が低いからこその無能な人ぶりが際立つ。でもこの風景というのは男性ならだれでもが潜在的に秘めている恐怖感のような気がする。この恐怖が勝れば家庭を持ちたいとは思わなくなる。

毎日新聞の夕刊で連載している森下裕美さんが「紅い花」のオマージュ作品を載せていました。女性視点でこの作品をどう感じるのかなと思うと新鮮でした。

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