2009年3月15日日曜日

Stereo Sound 170

「Stereo Sound 170号」が出ていたので書店で購入しました。

他に漫画の単行本と雑誌を1冊づつ同時にレジに持っていったのですが店員がバーコードを一通り読ませた後、「すいません」と断られて再度レジのバーコードを読ませ始めました。

そして首をかしげながら「Stereo Sound」の裏表紙の価格を目で確認して納得していました。
つまり店員にとっては「Stereo Sound」の2千円という価格は間違っているのではないかと思うくらい高価だということでしょう。

今号で印象に残った記事で最近登場してきた新しいオーディオソースに関してレギュラー評論家5人が集まって座談会を開いた記事がありました。

新しいオーディオソースに関しては自分もそれなりに興味がありますので、既存のソースに比べての良い点や劣っている点などをとことん評論家の立場から論じてもらえれば面白いと期待して読んでみました。

その期待とは裏腹に評論家の中には新しいデジタルソースに関して他人から招待してもらわないとその音を聴くことすらしないような人もいるようで、音質の具体的な議論はほぼ皆無でソースに対する個人的な感想を述べるのに終始していてジャーナリストとしてはレベルが低すぎるのではないかと感じる内容でした。

私は「Stereo Sound」誌のこの5人のレギュラー評論家の中でオーディオファイルとして一流と認められる人は一人しか居ません。
もちろん本人のシステムの音を聴いたわけではないですが、書いている機器の評価と現実に自分が聴いて感じる部分とのブレが少ないのは一人だけということです。

5人の中で文章は一番面白くないけれどオーディオ評論家として私が求める資質は素晴らしいサウンドを見つけ出すためにたゆまず努力する姿勢ではないかと思います。

そういうわけで本屋の店員でなくても最近のこの雑誌の価格は内容に対して高いと言わざるを得ないと断言します。

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