2010年2月27日土曜日

568.2のプリアンプとしての能力

メリディアンのサラウンドプロセッサ568.2はプリ部を持っているので正確にはAVプリアンプといった方がよい製品です。
私の環境では DMR-BW970 → 568.2 → CP-65 → 850 という具合にBDレコーダーを再生する時はプリアンプを2台使っていることになります。

568.2は導入当初からこの使い方をしていて、今までピュアオーディオ用のプリアンプとしては使ったことがなかったので試しにCP-65と入れ替えてΩSACD2でCDの再生を行ってプリアンプとしてのポテンシャルを試してみました。

ΩSACD2と568.2はデジタル接続でケーブルはAmati DEGITAL(同軸)を使います。
568.2は内蔵DACを持っていて通常はデジタルで入力します。
アナログ入力はRCAのみです。
ΩSACD2の内蔵DACは私の手持ちのER-DACと比べると情報量や音の力強さで劣ります。(44.1kHzでロックさせて)
568.2は192kHzではロックしないのでΩSACD2のサンプリング周波数は通常とは違って96kHzを使います。
568.2のプリセットは「DIRECT」を選択。


568.2を使ったCDの再生音はCP-65と比べると力強く、粘るような濃厚さがあります。
国産のAVアンプがやや潤いのないドンシャリ音としたら568.2はゆったりとした再生の余裕のようなところが全然違うところでしょうか。

ただCP-65と比べると絶対的な情報量が少なく空間に浮かび上がるような音像も後退し2次元的に感じます。
これはプリセットを「PL2 THX」に変えても広がりは出るのですが情報量の多さから得られる3次元的な表現では全然及びません。

568.2の濃厚なサウンドはスクリーンサウンドとしては良い素性だと思いますがピュアオーディオでの使用ではやや物足りないですね。
まあそれは当たり前の結果であってむしろ安心しました。
マルチチャンネルで使って初めて真価を発揮する製品だと思いますので私のように2CHで使っている向きには宝の持ち腐れなのかもしれません。


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