2010年2月5日金曜日

売れる車はいい車?

車を選ぶのにトヨタ車を選ぶ人がもしオーディオを始めたら、スピーカーはB&WやJBLを選ぶと思っています。
完全な偏見ですけど。(笑)

車を買うのにあらゆる車種を試乗して購入する人が少ないようにオーディオも音を聴いて選ぶ人は少数派だと思います。
オーディオは「趣味の製品」なのである程度?他人のレビューもあてになりますが、車に関しては現在はほとんど家電と同じような存在なので評論家も含めて他人の評価ではまったく当てにならない。

トヨタ車が業界で最も売れているのは単に政治力がもっとも強く、良いイメージを市場に浸透させるのに成功しているからだと思っています。
私が今までに所有した車の数はたったの3台でけっして経験が豊富というわけではありませんが、過去に乗ったことがあるトヨタの車でデザインも含めて「こりゃ文句なしに素晴らしい」と感じたのは20年ほど前に友人が新車で購入したソアラに乗せてもらった時の一度だけです。

仕事で運転する機会もあるトヨタ車に関しては特に優れたところは感じず、むしろ不満に思うところの方が多いです。
個人的に現在のトヨタ車で評価出来るのは高級セダンだけで他の特に売れ筋の大衆車に関しては他社と比べて特に優れているところは無いと思っています。(繰り返しますが私の偏見です。)

現代の物作りの基本は自分が作りたいものを作るのではなく「売れるもの」を作ることです。
だから一部の人間にしか評価されないようなとんがったものよりも、不特定多数の人にだめ出しをされないような丸いモノがメーカーの主力商品になります。

自動車会社では私が好きだったホンダも現代ではそういう流れでだんだんトヨタとよく似た物作りをするようになってきました。
インサイトはシビックハイブリッドと比べても走る楽しさの部分が大きく落ちるようで、私の職場でも1年もせずにインサイトからシビックtypeR ユーロに乗り換えた人がいます。
インサイトは車高を落としたりして走り屋仕様?にしようと努力してましたけどね。(笑)

ハイブリッド車はガソリンを燃やして汚す空気の量を減らすということでエコカーということになっていますが、車を一台作るのに必要なマテリアルは他の車よりもずっと多くの量が必要になります。
特にバッテリーの材料で使う希少金属の確保が生産のアキレス腱になっています。
投入した物資の量からすればお買い得な車ですが単純に「走る楽しさ」の観点からは私には魅力ゼロの車です。

とは言っても自動車産業は日本の製造業を牽引する重要な産業です。
「売れるもの」を作り続けるためにもユーザーの満足度を高める完成度の高い製品を作り続けて欲しいものです。

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