2011年1月9日日曜日

わたしは真悟

楳図かずおさんの漫画作品はかなり好きです。
小学生の頃から怪奇漫画などよく読んでいました。
最も好きな作品は「漂流教室」と「イアラ」ですが考えてみると読んでいたのは中学生くらいまででその後の作品は読んでいないのです。

従って楳図作品の中でも比較的に新しい「わたしは真悟」を今回初めて読んでみました。
私は漫画作品は文庫本では絶対に買いたくないのでこの新装版の単行本が出るまでは手に取ることはなかったのです。
文庫本はもちろん字や絵が小さく、それに加えて印刷が粗悪で見づらいのと大きさの割に高価だからです。
本当は漫画は原稿のサイズで読むのがベストなんですけどね。

「わたしは真悟」は多分映画「ターミネーター」のラストシーンにインスパイアされていると思います。
話自体は全く違いますがロボットの手にすごく意識が集中しているような気がします。

内容は町工場で使用されていた産業用ロボットが男女の子供二人によって作業とは関係のないデータをインプットされることによって感情を持ち始め、二人が居なくなった後彼らを自分の両親として追い求めるという話です。

ロボットが工場で作り続けていたモノの正体がよく分からなかったりするのですが、四角が三角になり、丸となった時に完全な人格(神?)になったという真悟の表現がなんとも楳図さんらしいオリジナリティを感じます。(笑)
雑なところもあるのですが常人では考え出せないようなスケールの大きさとリアリティが素晴らしいと思います。


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