2019年2月24日日曜日

たまには引いてみる

部屋の響きの改善は継続して取り組んでいます。
シアター部屋を作った時にその前から収納部に置いていたものはほぼそのままにしていました。収納部のふすま等は取り外してあるのですが物があった方が適度に拡散や吸音の効果があり部屋の後ろの方はそれでいいだろうと思っていたからです。

しかし床の間の土壁部に反射板を設けていくとこの方が響きが豊かになり再生音の表現力も上がります。なので収納部の中の物を減らしていき部屋そのものの響きをダイレクトにコントロールしてみることにしました。

しかし収納部に置いていた布団を取り除いたら中低音の動きが重く高域まで伸びやかさが減退してよろしくありません。試しに収納部に頭を突っ込んでみたら原因がよく分かりました。これは収納部が中低音をこもらせる音響レンズみたいになってますね。
平行面で漆喰壁が向かい合っているのはよろしくないので中央の床の間との仕切り壁を取り除いてやることにしました。


言葉で書くのは簡単ですが作業はそれなりにハードでした。(笑)
漆喰壁と思っていたのですが壊してみると表面のみ漆喰のような仕上げの石膏ボードですね。反対面の土壁も石膏ボードの上に土を塗っています。壊す作業はそれ程難しくないですが白い粉塵が舞ったりして作業後の清掃や後片付けが大変でした。養生を本格的にやった方が良かったかもしれません。
壁を壊すと床下や天井裏に開口部が出来てしまうのでそれを塞ぐ工事も必要です。

ちまたで石膏ボードは音が悪いと言われていますが確かにこのボードに音を反射させて良い音はまずしないですね。低域がブーミーで立体感のない平面的な表現になります。

さて壁を取り除いてやると随分とすっきりしました。


再生音のバランスもよく緻密で響きも豊かでいい感じです。
オーディオの取組ではルームアコースティックでも反射板や拡散板などを足してやる取組が多いですが今回のように余計な壁を取り除く引いてやる取組もなかなかおつなものです。駄目な物をごまかすために音を散らせたり吸音したりするのは結局遠回りになってしまうことを自覚した一日でした。

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