台風17号が近づいているのでだんだんと風が強くなってきました。この土日はほぼ外出せずに家にこもっています。
以前オーディオ&ビジュアルをやっていた6畳間ではルームアコースティックに関しては出来ることがあまり無くてせいぜい日曜大工で床の強度をほんの少し上げたり共振源を排除したり自作の拡散板を試してみたりと言うところでした。
それ以前に何もしなくても特に破綻したところがない部屋でした。狭さはともかく天井高は2.6mあり化粧ベニヤは共振することもなく抜けは良くて出入り口の引き戸は音圧でびびるけど音がこもったりするのとは無縁でした。
2年前に施工した今のシアター部屋は比べると響きが物足りなくてどちらかと言えば響きを増加させたくてずっとルームアコースティックの改善に取り組んできました。
今の部屋は幸い?やろうと思えば大概のことが出来てしまう自由度の高い部屋で実際床下や壁、天井など様々なアプローチを行ってきました。
私はオーディオ用アクセサリーとして販売されているルームアコースティック用グッズは高価で使い方もいまいちピンとこないので手を出す気がありません。ほとんどのアクセサリーは置いたり取り付けたりするだけで邪魔だったり目障りなものばかりでとてもスマートに導入出来そうにないのものばかりですね。私は機器自体も邪魔なので最小限しか部屋には置きたくないと思っています。
ルームアコースティックの理想は目立たなくて邪魔にならない施工で行いたいものですが部屋を見栄え良く作ってそのまま満足できればいいのですがその後の調整で課題を解決するのにどう取り組むかが問題ですね。
その後の取組で響きはかなり充実してきました。もう以前の6畳間で聴いていたのと遜色ない響きですね。あとはいかに音像の立体感や音の流れなどを追求できるかというところ。
夏休みの工作でNDCカルムというアルミ焼結材を使ったのですがこれはなかなか良く出来た素材です。
基本箱形の形状の入り口にカルムを取り付けて音を一旦透過させ箱内部から音を反射させて取り出すという仕組みで吸音します。これの面白いところはカルムの面積はさほど大きくなくても箱内部の共鳴?で低音を大幅に吸えることです。低音を吸うにはかなり大きな容積や体積が必要になるのが常識だと思っていたので私のようなニーズにはもってこいの素材と言えます。
低音を吸えば低音が薄くなるのでは?と考えがちですが定在波が溜まっているようなところでピンポイントに使うと逆に低域がくっきりと力強くなります。
吸い過ぎると角が取れて丸くなりすぎてしまいますが中に詰めたウールなどの吸音材量を調節することでかなりシビアに吸音量を調節できます。
写真は昨日、音圧で天井のベニヤ板がびびっていた元床の間部分に仕込んだカルム材です。のぞき込まないと見えない部分で50×100mmを2カ所使ってますが結構な影響力です。
夏休みに桐の板は3畳分くらい、カルムは2×600×600の材料を1枚用意しましたが費用は2万円程度です。施工はそれなりに面倒ですがいろいろ楽しめて勉強になりますね。
夏休みに屋根裏入り口のボードに大きな面積でカルムを取り付けたことがありましたが裏側の空間が大きすぎると反射波が帰ってこないのでほとんど仕事しないようです。
この部分のカルムは切り取って別の部分に使おうと思います。
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