ルームアコースティックのことで抜けと反射のバランスが大事というようなことを書きました。
でもこれは少し特殊なケースのように思います。
私のシアター部屋は施工した時、後ろの壁と天井がシアターとしては手つかずな状態で自身の手で仕上げてきたのと、もう築50年近い家なので今時の物件と違って「低気密」「低断熱」の家です。
仕上がっていない部分は土壁や漆喰仕上げの石膏ボード、コンパネ、薄いベニヤ板というところでした。
この中で前の3つは音響的にはマイナスで改善必須なのですが薄いベニヤ板に関しては音が主に抜けていくだけで何もしなくても特に悪い面はありません。中が空洞だと太鼓状に響いて良くないという意見もあるようですがしっかりと固定されていれば特に悪い現象はないですね。
ただし音が抜けていくと言うことは隣室や二階の同居人に対しては防音なにそれ?な感じで大きな問題でしょう。私は同居人に気兼ねする必要がないですが。
抜けすぎる音はこのベニヤ板の部分を厚みのある材料で閉じてしまえばコントロールできるので実際に音を聴きながら抜けと反射のバランスをとることが出来るのです。
防音室のような高気密な仕上げだと抜けではなくて吸音に頼らざるを得なくなります。
そして吸音だと低域から高域までバランス良く調整するのはとっても難しいのではないかと思います。
なのでまあ抜けの多い私の環境はやや特殊な環境ではないかと改めて思いました。
それにしてもベニヤの部分の面積結構大きいのですがこれだけ多く「抜け」の部分が多くてバランスが取れるというのは最近の高気密・高断熱な住宅事情からみてどうなんだろうと考えさせられます。
私のオーディオ&ビジュアルの取組は弱点を探してそれを潰して行くやり方です。
どんなにパフォーマンスの高い装置やアクセサリーを入れても最初はおおっと思いますが、どこかに弱点があればそこでパフォーマンスが引っ張られてクオリティが決定づけられてしまいます。
例えばオーディオフェアやショップなどで聴かせてもらうオーディオシステムでそのパフォーマンスが素晴らしいと感じる時はシステムや部屋の条件には多分穴が無いのですが、それとは逆に(その方が圧倒的に多いですが)パフォーマンスがものたりないと感じる時は必ずどこかに駄目な要素が交じっています。
私にとって一番重要なのは一番の弱点を克服することで機械やアクセサリーを定期的に交換することではないです。そういう趣味のあり方も否定はしませんが先立つものが頼りないので効率の良さを優先します。
ルームアコースティックの取組では1枚300円程度の杉板やそれより少し高い桐の集成材、竹炭、その他建築資材を使っています。量はそれなりに多いですがオーディオ経済観から見れば費用は大したことなくて取り組み自体もハードルは低いです。
本当はもっと優れた材料があるかもしれないし、なんとか式や専門家が設計するシアター部屋のパフォーマンスは体験したことがないので分からないですが私には縁がなかったということで。。。
まあ次の弱点を探しながらシアター遊びを続けていこうと思います。
2020/8/16追記
バイクと車のカテゴリーを別ブログに引っ越しします。https://moticent22.blogspot.com/
理由はバイク関連の記事がこのブログの雰囲気とはうまく溶け込めないかなというところです。
このブログはオーディオ&ビジュアルのカテゴリーがメインですが来訪される方はバイクに興味がある方の方が多いみたいです。
私が記すオーディオ&ビジュアルカテゴリーの記事がつまんないというのもあるかもしれませんが単純にオーディオ&ビジュアルよりもバイクを趣味にしている人の方が圧倒的に多いのだと思います。
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