うちの分電盤はオーディオ的な面を考慮した特製盤になっています。単純に言えば電材は5mm厚のCFRP板の上に固定されて3mm厚のCFRPカバーをしてあるものです。CFRPは軽くて聴感上の音響特性が良いのでこういうところで使うには相性が良いです。CFRPならどれでもいいわけではないみたいなのと高価で加工が難しいのが難点ですが。
壁への取付は10mm厚の木の集成材を挟んで化粧ベニアに固定してあります。
盤の設計はできるだけ空間の余裕をもたせてシンプルに部品を配置するのと分岐のやり方をうまくやるのがキモだと思っています。部品個々の性能ももちろん大事ですがリミッターや漏電遮断機はオーディオグレード製品が存在しないので妥協するしかない。
ここも微妙なセッティングが効いてくる箇所です。カバーの取付方法を変えるだけでも音は変わります。(安全のため無資格で回路をいじるのは禁止されています。)
今回手を加えたいのは盤そのものの取付です。化粧ベニアの上に縫い付けてあるのは心許ないので改善したいというところです。
しかし化粧ベニヤを剥がして盤を付け替えるのはいろいろと面倒なので裏面の壁を壊して盤の裏からアプローチすることにしました。
裏面の壁は石膏ボードに土を塗ってあるものでこれを壊し、60角の杉角材をCFRPプレート取付部の位置にしっかりと固定します。
壁の仕上げは炭化コルクボードを使いました。ボロボロと崩れる素材なので加工はそれなりに丁寧にやる必要がありますが環境性能が大変良い素材です。
石膏ボードは建築資材としては安くて優れたボードだと思いますが特に対向して設置した場合、オーディオ的には最悪です。高域は問題ないのですが中低域がブーミーになって木材を重ね張りしたくらいではそれを完全に払拭できないです。
今回の仕上げでオーディオ的には下支えがしっかりして耳あたりが良くなりました。端的には自然音に近い感じです。
炭化コルクボードが1箱単位でしか売ってないので割高ですが単価で計算すれば今回の施工でかかったのは総額5000円程度でした。
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