シアター部屋の音響の評価は今まで音楽や映像ソフトを再生することで気持ちよく聞こえるかとか定在波やびびりが気になるかとかで評価していました。
しかしソフト再生では定在波やびびりを感じることはほぼ無くなり厳密な評価が難しくなってきました。良いならそれで良いのではというところですが、ソフト再生でもまれに部屋のびびりを感じることがあるのですがどこがびびっているのかを突き止めるのが難しい。
そういうことで低周波のスイープ音をシステムで延々と流せるようなものが欲しいなということで物色してみました。オシレートが一番しっくりきそうですが私の使用用途では少々大袈裟なのでそういうソフトがないかなと見てみると 日本オーディオ協会のものとノードストのオーディオチェックCDがありました。
前者は少々購入が面倒なのでノードストのものを取り寄せてみました。
2枚組CDで2枚目に周波数ごとに細かく切ってある目的のスイープ音が入ってます。
早速自分のシステムで再生してみると下から60Hzくらいまでの間にいろいろ問題があることが分かりました。
まず30~40Hz近辺でやたらやかましいびびり音があるのですがこれは部屋ではなくて2つあるSWのうち古い方のBASIS13Kのユニットがびびって盛大なノイズを出してます。
これは最初からそうなのか時間が経つうちにそうなったのか今では全く分かりませんが結構ショックな現象でした。新しい方はユニット自体が違うものに変更されているので改良されているのかもしれません。ただピンクノイズの再生や普通にソフトを再生する際には左右で音の差はほぼ無いのでほぼ無害と考えることも出来るのですが精神衛生的にはよろしくないです。
このあたりの帯域は例えば隣の部屋に置いてある除湿機が盛大にびびったりしているのでやはりシアター部屋に余計なものを置くのはNGだとわかります。
もう一つは60Hz近辺で部屋のベニヤ部分でびびっている箇所を見つけました。これは1カ所固定するだけで解消できたので問題なし。残りは完璧ではないけれど対策が必須という程のびびり音は発生しませんでした。気になっていたエアコンも全くびびりませんでした。強度は大したことがないですが抜けの多い部屋が幸いしているようです。
定在波に関してもざっと調べた感じでは気になるところがありませんでした。以前は大きな定在波が存在したのですが解消することでリスニングポイントでの音のバランスは良くなっています。
定在波に関しては部屋の形がよく議論に上がりますが私は壁や天井を斜めにあつらえるのは生理的に嫌だし空間容積を削ることになるのでもったいないと思います。抜け構造や反射の少ない材料などを駆使するやり方が私には合ってますね。
フラッターエコーに関してはシアター部屋を作った当初から問題になったことはありません。響きは物足りなかったのですがだんだんとバランスが良くなってきました。このあたりは防音をしっかりさせるかどうかで取組が180度変わるようですが、後から防音をしっかりさせるのはかなり難しいのでオーディオ好きにとっては永遠の悩みどころかもしれません。