2009年4月19日日曜日

国際会議場のフェア 2009

今日はMAXオーディオさんが主催する「九州ハイエンドオーディオフェア」に行ってきました。
場所は福岡国際会議場です。
最近はオーディオ機器に対してあまり強い魅力を感じることはないのですが、自分のシステムの能力を振り返る意味でも最新のオーディオ&ビジュアルシステムのパフォーマンスには積極的に体験してみたいと思っています。

試聴したシステムについて感想を記しておきます。
(長くても40分程度の試聴であくまでも主観的な感想です。)



・DCD-SX(DENON) → PMA-SX → HELICON800MK2(DALI)
 濃厚で表現する帯域を中低域を中心にメリハリを強くしている感じ。
 自分が使用しているカーステレオの音調に近いような感じで万人に分かりやすく聴き疲れしない音楽表現だと思う。
 以前のDENONに比べると表現力は明らかに向上していて、隣においてあるマッキントッシュのセパレートアンプで鳴らしているのかと誤解しているお客さんもいました。
 私が持参したディスクをかけてもらうとシステムとマッチしてダイナミックに素晴らしい再生をしてくれました。
 1曲目だけをリクエストしたのですがなかなかディスクを返してもらえませんでした。(笑)



・PUCCINI(dcs) → Criterion(Jeff) → Model 312C → Sophia NP(Wilson)
 私はWilsonのスピーカーを試聴すると必ず以前使っていたPMCの音を思い出します。
 両者ともややそっけないともとれる乾いた音調でモニター調を強く感じます。
 PMCよりもWilsonの方が潤いのようなものはあります。
 jefの影響が強いのかSophiaは結構さわやかに鳴っていました。



・No512(LEVINSON) → No326S → No532 → S9900(JBL)
 驚くくらいひどい再生でした。(笑)
 まるで壁を一枚隔ててジャズ演奏を聴いているみたいでベニヤ板でスピーカー作ってんのかな?てくらいどんよりした音です。



・SCD-DR1(SONY) → TA-DR1a → SS-AR1
 よく国産のオーディオ製品には音に個性がないと言われるような気がしますが、先に書いたDENONといいSONYといい強烈なキャラクターを持っていると思います。
 SONYはDENONとは対照的に高域を中心にきれいな響きを伸ばす感じが特徴でしょうか。
 ただ部屋を満たすような豊かな響きを得ることは難しそうで同じ大きさの部屋で、DENONではアンプのボリュームが10時くらいで十分に鳴っていたのがSONYでは2時の位置でも物足りなく感じました。



・ORACLE CD DRIVE(ORACLE) → Si3000 → Platinum PL300(モニターオーディオ)
 CD DRIVEはドライブが完全にばねで支えられたフローティング構造でメカ的には興味深い作りをしています。
 セッティングがほぼ壁際にポン置きしてあるだけなのもあって立体感の乏しい特に何も魅力を感じる再生ではありませんでした。



・CD31(PRIMARE) → I30 → Super HL5(HARBETH)
 音色が実際の楽器の音色に近く音作りが巧みで自然な再生ができています。
 ノンカラーレーションという言葉はこのシステムに使ってもいいのではないかと思います。
 ただ情報量は頑張っているとはいえ価格に見合ったもので長く聴いていると物足りなく感じると思います。
 BGM的に使うならベストなシステムかもしれません。



・No512(LEVINSON) → SPIRITOII(VIOLA) → BRAVO II → The Carbon MKⅣ(ジャーマン・フィジクス)
 BRAVO IIは商社の人は「レガシー」という名前で説明していました。亡きトム・コランジェロ氏に捧ぐ意味があるそうです。
 CarbonⅣはユニットまでチタンからカーボン製になったものです。
 再生は水平360度の無指向性スピーカーらしく実際の演奏に近いような感じでオーディオ特有の定位を感じさせないものです。
 ただ妙に細みな音像で聴いていて気持ちのよい包囲感のようなものは得られません。



・EIDOS 20A(GOLDMUND) → MIMESIS 37 Signature → TELOS 1000 → GIYA(VIVID)
  音はふんわりした感じでメリハリのない音です。
 空気感のようなものは表現できているようなのですがどこかプラスチッキーで情報量が少なく感じます。
 以前使っていたSR-DVDの音を思い出しました。
 GIYAはオブジェとしては面白いと思う造形です。



映像編

・BDP-LX91(Pioneer) → SC-LX90 → S1EX他5.2ch
・DLA-HD750(ビクター)

ビクターのプロジェクターはHD12Kを観た当時はそのパフォーマンスに感心したものですがここ数年に発売された製品はがっかりすることが多いです。
今回観た750は映画館の画質には全然劣りますし自分が使っているAE900に比べても色の魅力で疑問に思うところがあります。

パイオニアのサウンドシステムは映画館の雰囲気に似た音が出ますが、その質に関しても映画館のPAの質に近いものでピュアオーディオ的に比較できるレベルでは全然ないですね。

せっかく輸入物のBDソフトをデモンストレーションで使っていましたが全然楽しむことができませんでした。

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