松江市で自由閲覧禁止になったことで物議を醸している中沢啓治さんの漫画作品「はだしのゲン」。
この作品は私が初めて読んだのは小学校4年生の頃で当時は確か4巻までが刊行されていたと思います。
その後7巻までは読みましたが最後までは読んでいない作品です。
日本人でこの作品をきちんと読んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。
作品の率直な感想を述べれば中盤までは作者の戦争体験を元に描いた漫画作品として秀逸で面白いのですが、終盤は反戦啓蒙マンガになってしまってちっとも面白くない作品と思っています。
松江市で問題にされたとおり小学校低学年で接するには前半部分は過激と言えますし、この作品を反戦・反核の教育漫画として教科書のように扱うのには終盤のいかにもな展開から複雑な気持ちになります。
ただし当時広島で暮らしていた人たちがどんな生活を送っていて、社会の雰囲気がどんなで、そしてアメリカに落とされた原爆でどういう人たちがひどい目にあったのかということはよく分かるし、アメリカの占領政策なども元(げん)の目を通してわかりやすく描かれています。
日本人の基礎知識としてこの作品一度は読んでおいてもよいのではと思います。
おもしろいと感じるところまででよいので。(笑)
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