2018年5月6日日曜日

床の手直し

昨年リフォームしてシアター部屋を作ったとき床は強度を上げる施工をして杉の無垢板をはっています。
強い床を作るにはコンクリートに無垢板の直貼りが有効だと思うのですが床下にガス配管をする必要があるのと工務店さんと相談したところそこまでしなくても十分に強度は確保できるということ、それから元々の床下はかなりカビ臭くて今以上に通気が悪くなるような施工はしたくなかったということもあり床下の空間は確保する形にしています。

例えば職場の工場は鉄筋コンクリート作りでもちろん床は頑丈なコンクリートに樹脂でコーティングしたものなのですがとても居心地がいい空間とは言えません。冷暖房は完璧な空間ですが特に冬は湿度が30%程度しかないこともあり個人的には仕事でなければそんなところに一日中いたいとは思わない。体調も悪くなってきます。
そういうこともありプライベートな空間はそれとは真逆な木をふんだんに使った気密性がそれ程高くはない部屋にしたいと思っていました。
床もコンサートホールのステージなどは適度に木のしなりを生かしているようなので木の質感を強く残したいところです。冬が寒すぎたのは予想外でしたが。

さて床の強度には気を使ったつもりですが一部上を歩くと少し床がきしむ箇所があります。
スピーカーやラックを置いてある場所は強いのですがもともと縁側だった場所と出入り口近辺が弱いですね。

畳の下に床下の点検口を設けているので点検してみると縁側の部分は床束が効いていないのと出入り口近辺は根太が大引きから浮いていることが分かりました。

束は新たに加えた大引きにバランス良く設置してあるのですが縁側部分は大引きから外れて独立して角材を3本渡してありここにはもともと柱も束も全く入っていない。多分この角材が動いているのでしょう。
出入り口下の根太は両端は大引きで支えられているけれど中間に通している大引きに接触しておらずここだけ大引きも束も役に立っていない。


こういうケースでは間にうすい板やくさびなどで詰め物をするのが常識だと思うのですが床の厚みが厚いせいか逆に軽く見られているような気がします。

ということで自分で手直しをするため材料の床束などを用意しました。


床下へは点検口からアクセスできるので楽勝です。床下はまだそれほど時間が経っていないので木くずが落ちている以外はきれいなものです。大引きとコンクリートの間の高さは28cm程です。

縁側で床束を3個使い、残りはサブウーファーの下で一カ所、ラックの下で1カ所使いました。浮いている根太の間にはうすいベニヤを数枚詰めています。
これで床がきしむような弱い箇所は無くなりましたね。いい感じです。

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