以前使用していた6畳和室の部屋ではなかなか手が出せませんでしたが専用部屋となったことと完成度が非常に低い部屋な事もあって今の部屋はルームアコースティックに関していろいろ取り組む余地があります。
部屋を作った時に最初からそれらしい設計として入れていたのは部屋の両脇半分くらいを拡散構造とすること。
これは以前の部屋の時に某ショップからのアドバイスもありセンター反射の両脇拡散を実践してみて結果が良かったので最初から取り入れています。壁の補強にもなっているかな。センターに窓を残しているのも反射を意識しているからです。実際オーディオ再生の時は遮光カーテンを閉めずに反射を狙った方が良いあんばいです。後から拡散板を床に置くようなみっともない?セッティングはスペース効率も悪いので絶対避けたかったですね。
それから床はものを置いていけば適度に拡散されますがスピーカーの周辺はものがない方が絶対に良いです。なので床の対策は難しいと予想して最初からセンターだけ畳を入れています。駄目だったら板張りに変更すればいいやという軽い気持ちもありましたが自分のライフスタイルとも合っていて今のところデメリットは感じなくて良いあんばいです。
木材を多く使った部屋ですがそのままではややデッドで音像がソフトフォーカス気味ですね。なのでルームアコースティックの方向としては部屋の響きを増やす方向で取り組んでいます。収納や床の間の天井部分がうすいベニヤの弱っちい箇所なので試しにフローリング材を取り付けてみると思いのほか音の変化が大きいです。
ここは音圧の逃げ道になっているようで面積からしたら微々たるものなのですが影響力がかなりあります。収納の天井だけだと音の輪郭がしっかりしてきて良いあんばいだったのですが床の間の方を埋めていくとだんだん低域が詰まったようなブーミーさがひどくなってきました。高域だけみるとなかなか解像度があがってよいのですがバランスが難しいです。
板の上から発泡ウレタンの吸音材を取り付けてやると高域だけ吸われてさらにバランスが悪くなりました。なので一旦施工した板を今度は取り外していきます。床の間は2/3取り外した状態でまあ違和感の無い響きとなるようです。もともとある土壁と微妙にバランスするみたいです。施工した直後は期待値も高くてなかなか良否の判定が難しいのですが駄目なものは駄目と判断して引き返すのもセッティングのコツですね。共振を抑えるようなセッティングは部屋のSNを高めていきますが抜けが悪くなると糞詰まったような音になります。適度に荒らしておくのもバランス的には悪くないかもしれません。
しかしこれだけスカスカな部屋でも簡単に音がこもったりさせることもできるので剛性の高い地下室などの部屋では特に低域の逃げ道などどう対策しているのか興味が湧きますね。
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