2019年3月24日日曜日

反射板の仕上げ

しばらく間を置くと書いていましたがルームアコースティックに関する工事はまだ続けています。やはり音に関する作業は仕事よりも楽しくてほったらかしにすることが出来ない性分ですね。

収納部の壁は作業が終了して漆喰仕上げの石膏ボード壁は全て杉板の反射板で覆った形になりました。続いて床の間の残っている塗り土壁の部分ですがここは比較的に視聴ポイントの耳に近い部分なので材料を桐の集成材に変えて施工しました。


桐を使うのは初めてです。杉に比べると価格は倍以上しますね。
ただ音はいいです。音像のまとまり方がよりシャープで特に高域が美しく伸びていきます。マルチチャンネルの各スピーカーの音量バランスを取るのが非常に分かりやすい。(全てパワードスピーカーなので微妙なさじ加減で調整できます。)
これでルームアコースティックに関しての工事は影響力の大きいところは終わりました。
手前味噌ですが素晴らしい響きの部屋が出来たと思います。

リフォーム(リノベーション?)でシアター部屋を作ってから1年半というところですね。
作業を進めてきて自分なりに感じたことを記しておきます。
オーディオを鳴らす部屋を構築するのに大きな分岐点は2点あると思います。
・専用部屋を用意できるか。
・防音をどうするか。

ドアを開けて入ればそこはシアターというのは気分的にもいいですが機器のセッティングやルームアコースティックを詰めるのにも絶対的に有利です。専門家が設計したコンサートホールでも完成までには音の調整が少なからず入るようですしね。
機器の性能を生かすも殺すも部屋次第とよく言われますがやっと本当の意味でそれが実感できるようになりました。同じ専用部屋でも広さや構造など次の分岐点は多いですがなるべく後から調整がやりやすい作りにしておく方が完成度を高めるには有利だと思います。

防音は音を部屋の外に出さない施工が必要。費用もかかるし音が部屋に閉じ込められてしまいうまく鳴らすのにルームアコースティックの高度なテクニックが必要になる。私は防音はほぼ考えていないので軽く軟らかい木材を多用して比較的簡単に音響を詰めることができたと思います。脚立で作業をしていて床にスパナを落としたるすると簡単に穴が開きますけど(滝汗)。
窓を最小にして2重サッシや内窓にしてますが普通の住宅の壁だと気持ちの良い音量では音が壁をそれなりに透過して行きます。防音に関しては専門家に依頼しないと無理でしょうね。ただ防音と良く鳴る部屋とは別のものであること、同居人やご近所との関係などこのテーマはハードルが高いです。

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