2020年4月29日水曜日

奏kanade

スピーカースタンドの足を何か別のものと交換してみたいなと思って市販のインシュレーターを物色していました。

私がインシュレーターに求める条件は
・純正の足と交換できるもの
・素材を吟味したもの
・値ごろ感のあるもの

というところ。
既存のインシュレーターはだいたいが機器の下に挟み込むだけのもので純正の足と交換できるものは少ないですね。初心者がはじめに目を付けるアクセサリーはインシュレーターではないかと思うので導入のハードルの低さは重要かもしれませんが不安定なセッティングはパフォーマンス的にも心情的にも私は許容できない。

インシュレーターは個人的には素材を追求してもらった方がありがたいです。機構は素人でもある程度吟味できるので。

ボードやラック、SPスタンドならともかくインシュレーターに大枚をつぎ込む必要は全く感じません。機器の足がしょぼいので交換したいだけでパフォーマンスにそれ程影響するとは思っていないからです。実際オーディオ機器の純正の脚がしょぼいのはコストを掛ける優先順位が製造者にとっても低いからでしょう。

前置きが長くなりましたが上の条件を満たすものとして金井製作所のKaNaDe作品4番という製品が目にとまりました。
スピーカースタンドは自作品で脚は直径30×高さ20mmのコーン形状のものをM8のボルトで固定しています。
KaNaDe作品4番は直径50×高さ17.27mmで自分でM8タップ穴加工をすれば使えるかなと考えてました。

しかし調べてみるとこの製品はスピーカーよりも前の機器で使うものでメーカーサイドは自加工も推奨していません。
なのでスピーカースタンドで使うのはあきらめてAVプリのHP5509で使うことにしました。


品物の質感はブレーキパッドそのものという感じです。もともとブレーキの素材開発を生業とされていた方が設計されているということです。
真ん中にネジ止め用のザグリ穴が開いていますが直接ネジを入れるのではなくて付属のカラーを使用するのを推奨しています。
おまけでCD等に貼り付けて使うレゾナンスアイテムのサンプルが同梱されていました。


HP5509の純正脚は樹脂のカップに薄いコルクのシートを貼り付けたもの。
HP5509は使用7年になりますがパフォーマンスに関しては何も不満を感じていなくてインシュレータを変更したいと思ったことは今までありません。しかし100万くらいする機器としてはかなりしょぼい脚です。


kanadeと交換してみました。純正のネジは短すぎて使えず手持ちの木ねじを使いました。
ネジの頭の径が穴に対してちょうどくらいですり抜けてしまうのでM3用のワッシャーも使っています。
kanadeに付属のカラーは穴の長さより若干長いようでネジを締め付けてもインシュレーターを底板に固定することができません。リジッドではなくてフローティング状に固定しインシュレーター自体をできるだけフリーにして使うようです。


機器の下に見える黄金色の輝きがシック?な雰囲気ですね。

出音一発目はやや固いかなくらいの印象でしたが1時間も音楽を再生しているとかなり変化してきます。インシュレータの効果としては信じられないくらい音が出てくる。

私は自作アイテムでA7075を多用していますがこの素材固有の響きが気に入っているからです。kanadeについても固有の響きを乗せてくるタイプのアイテムだと思います。
ただ癖は少なくて純正インシュレータよりも品位は高い。

音楽はもちろんですが映像作品の再生でも臨場感が素晴らしいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿