2020年5月9日土曜日

コンクリートと木材

3年ほど前にシアター部屋を作ったのですが、その時の最大の失敗は床下に元からあった大引きに使っていた束柱をそのままにしてコンクリートを引いたこと。


2年ほど前に小動物の進入口の対策とシロアリ予防をお願いした業者さんがシアター部屋の床下を潜った時の意見として写真のように木製の束柱とコンクリートが接するような施工は絶対やっては駄目と言われました。シロアリ予防的には最悪だそうです。

既存の大引きと束柱の処理に関しては私から工務店には何も指示していなくてやりやすいようにやってくれとお任せしていました。結果新しく設置した大引きには鉄製の束を使っていますが既存のものはそのままにしていました。

私も知らなかったですし工務店もシロアリに関しては無知だったということでしょう。

約50年間シロアリ被害は無かったですし新たに予防処理もしているのでまあ大丈夫だろうと自分に言い聞かせようとしていたのですがやはり気持ちが悪いのでこの既存の束柱を対策することにしました。

一本ずつ束柱を取り外して鉄製の束と交換していきます。全部で13本ありました。


写真はピンボケで何が写っているかよく分かりませんが鉄製の束です。
床下はコンクリートと大引きの間は28cmしかないのでかなり窮屈で作業がしづらいです。
木製の束柱は釘一本でしか固定していないのと木が縮んで浮いているところが半分くらいあり、切断さえすればそれほど取り外すのに苦労はしませんでした。

ただ理由は分かりませんが妙な場所に釘を打ち込んである柱があり、釘と接触させて2回のこぎりの歯を駄目にしました。


床下作業ももう慣れたもので5時間くらいの作業時間で終了。できれば炭を敷く前にやりたかったけどこれでもう床下に潜ることは当分無いでしょう。

こんな些細な変更でもメインスピーカー周りの床下をいじると音の変化は大きいです。インシュレーターとは違う方向で手間はかかったけど費用は大してかからないし満足度は高いですね。もちろん虫害に関してもこれで心残りは無くなりました。

シアター部屋を作った後で実は住宅に関していろいろ勉強しているのですが、この世界もオーディオと同じで人によって意見が全然違う世界だなと思います。
自分がもし新築で家を建てるなら木造のできるだけ伝統的な技術を生かした家がいいと思っています。
現存する古い住宅は圧倒的に木造建築が多いことから木造でメンテ性が良い建物は長く持つと言えると思います。(正しくメンテしていれば)
逆にメンテ性が悪く、エアコンなどを四六時中稼働させていないとかびてしまうような家は最悪かなと思っています。家が駄目になる原因は災害と腐れ、虫害というところが主なところですし、どんな材料・作りの家でもノーメンテではすぐに駄目になってしまうということ。
ちなみに耐震強度を持たせたかったら地盤から検討しないと意味がありません。
まあ長くもつことが必ずしもいい家の条件では無いですしこの辺の価値観も人それぞれということになるかもしれませんね。

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