2021年3月21日日曜日

ホームシアターのこと

今日は予定していたツーリングが雨で流れたので1日予定が無くて暇しています。

なので自分のホームシアター感みたいなものを振り返ってみようかと思います。

「スクリーンと暮らす日記」というブログタイトルからも分かりますがホームシアターでスクリーンは必須だと思っています。まだホームシアターなんて言葉も存在しない頃から映画館の環境で映像作品を鑑賞することにはすごい魅力を感じていました。例え8Kのコンテンツであっても直視型のディスプレイでの鑑賞には魅力を全然感じません。

そういこともあって映像に対する評価基準も若干他人とは違うような気がします。解像度や色の純度などは大事なのですがコントラストや黒の沈み込みなどはそれ程気になりません。それからSN比はいいに越したことはないです。音楽でもパチパチノイズが入るアナログディスク再生は良さが分からないです。それだけで全てを台無しにしてしまうくらい嫌なので。

映像の評価基準は別にして私は比較的画質にはそれほどこだわりが無いし見ても違いがよくわからないですね。どちらかと言えば音質の方が重要です。「シアター」というスタイルにはこだわるのですが音楽ソフト再生も映像ソフト再生も同じくらい好きです。時間の比較をすれば映像ソフト再生の方が長いですが音楽ソフトの再生もBGM的な再生はしなくていつも集中するような聴き方しかしないです。それじゃ疲れるだろうと思われるかもしれませんがどちらかと言えばドラッグ的にハイになる行為に近いように感じます。なので気分が爽快になるようなソースであったりクオリティを求めています。

そういうスタンスなのでピュアオーディオ派かシアター派かのどちらかに分類されるような事はないと自分では思っているのですが、2chのステレオ再生にはそれ程魅力を感じていないので他人から見れば私はシアター派ということになるかもしれない。

今からホームシアターを始めたいという人からアドバイスを求められるなら

・映像は可能な限り大画面で

・オーディオは2chで始める

ことを勧めます。

最初からスクリーンを導入するのもマルチチャンネルを始めるのもやっぱハードルが高いので失敗を極力減らすためにも少しずつ次の段階に進めていくのがよいと思う。

映像は選択肢も少ないし設置とクオリティの問題だけですが、音については自分が求める音はどんな音なのかというのがすごく大事です。これは経験しないと分からないのでそれをつかむには絶対時間がかかる。マルチチャンネルを組んでしまった後でやっぱ別の音がいいとなると代償が大き過ぎちゃうので。どんな音でもマルチなら。。。というなら別ですが。

2chの後どう拡張するかは本人と環境次第ですがあまりスペースが取れない部屋で無理にマルチチャンネル化する必要は無いと思う。言ってることが矛盾しそうですが中途半端なマルチチャンネルを組むくらいなら2chを極める方向に頑張った方がコスパは高いです。どんなパフォーマンスを求めるかは人次第なので本当はコスパなんて言葉は使いたくないけど。

私が映画館の音に魅力を感じるのはやっぱあの圧倒的な容量の空間にプロがきちんとセッティングを出した音響が機能しているからです。少し大きな音を出すと飽和してしまうような環境で「音質」を気にするようなホームオーディオの世界とは似ているようで全然違う世界だと思います。なので雑誌なんかで今のホームシアターは映画館の音を越えているなんて書いてあるのを見ると「嘘つけ」といつも思っています。少なくとも音のキャンバスとなる空間容積で映画館を越えるホームシアターなんて存在しないでしょう。

音楽を再生する時にホームシアターで再生したら音質が駄目という例は多いと思います。実際フェア会場でいつも映像ブースには顔を出すようにしていますが映像ソフトの再生は立派ですがたまに音楽ソフトを再生すると全然駄目ですね。これは2chでちゃんと音楽ソフトが再生出来るクオリティのスピーカーを使っているかどうかがキモのように思います。過去にアマティオマージュを一体型AVアンプで音楽ソフトを再生してもらった事がありますが十分に聴ける再生でした。

位相の問題がありエクリプスのようなフルレンジスピーカーを使ってマルチチャンネルを組むのが近道だという意見もありますが、2chで音楽再生して満足できなければマルチを組んでも満足することはないと思います。ということで2chで聴けるスピーカーを使ってマルチを組むのがいいよという話になるのですがやっぱコストやスペースを考えるとハードルが高いですよね。

それからピュアオーディオとシアターを同じシステムで組むのは無理という意見がありますがこれはサラウンドプロセッサーの問題が一番大きいでしょう。サラウンドプロセッサーをプリアンプとして使った時に満足できるクオリティが得られるかどうか?

ここは私にとっても一番の悩みどころとなります。私が使っているAVプリはオーディオ的なクオリティで十分満足出来るものですが私が実現したいと思っているAuro-3d再生には対応していません。次のAVプリが必要になった時の選択肢があまりに少ないのです。

ストックでクオリティ的に満足できそうなのはトリノフとストームくらいですがお高い海外製の製品は手を出しにくい。Auro-3dは対応ソフトがほぼないけどアップミックスで十分だと期待しています。実際現AVプリでは2chのソフトはDSP処理してマルチチャンネル再生してるけど問題ないクオリティなので。

あとは部屋も含めて環境のアップデートにより機器のクオリティにそれ程目くじらを立てる必要があるのか?という見方もあります。シンプルで手を加える要素が少ない環境では構成するアイテムひとつのクオリティの影響力は大きいですが、構成要素が多い環境ではひとつのアイテムのクオリティにそれ程依存しないのではないかという楽観的な見方です。まあこの辺は経過を見ながら手を出してもよい魅力的な製品が世に出ればアップデートという感じで楽観的に構えていましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿