2021年6月27日日曜日

部屋いじりの経過

今までも細かいことは結構やっているのですがここには全部はさすがに記していません。たまには少し細かいことを記してみます。

 前回、プロジェクター上部の天面に手を加えて音や空気の抜けを良くしましたが繊細だがやや頼りないのでその隣のベニヤ天面も取っ払ってこちらは杉板張りに換えたのですがこちらは失敗。頭を抑えられるような面白くない音。なのでここの杉板を半分間引いてまた炭シートを張りました。これは成功で眼前で演奏しているようなイリュージョンを味わえるようになりました。TVアニメもとってもおいしく賞味することができます(笑)。それからプロジェクターのV5はX3と比べて発熱量が多いですが上から熱が抜けるようになったので部屋が少し涼しくなりました。

オーディオは部屋もそうですがセンシティブな趣味です。ほんの些細な変化点で大きくパフォーマンスが変わってくる。大事なことは手を加えた時にその結果をきちんと判断することと間違った時は引き返すこと。マイナスをそのままにして他に手を加えて挽回しようとすると迷走する。

部屋の追い込みで個人的に重点を置くのは声の表現と低域のふるまいです。特に低域は床や背中を震わせながら前から後ろに抜けていくのもあれば眼前に柱のようにそびえ立つようなものもあるし、空間を漂うようなものもある。表現力を上げると俄然オーディオが面白くなってきます。

今の課題は後ろ壁の右チャンネル側に低域の定在波が張り付くこと。ここは上と下は抜け構造になっているのですが壁に張り付いた定在波は動きません。リスニングポイントで聴くのにバランスはそれ程悪くないですが特定の音源(90年代の録音が悪いJPOPですが)で顕著にバランスが悪い。本当は壁に窓のような穴を開けるのがいいのですがさすがにそれは色々な意味で無理。なのでNDCカルムでも仕込みながら様子を見ていきます。ちなみにカルムは適切な場所に仕込めば少しだけ定在波を吸ってくれます。効果を上げるにはそれなりに量が必要みたい。

定在波は平行壁があればできるそうでリスニングルームを新調する時は壁や天井に傾斜を付けるのがベストだと言われています。事例を見ると横壁や天井は傾斜させても前後壁は平行なことが多いように思います。自分のシアタールームでは後ろ壁の定在波が課題になっているので平行を気にするなら前後壁の平行を一番気にすべきじゃないんだろうかと考えています。

それから部屋の中に家具などものを置いて調音するという考え方もありますが、コンサートホールやスタジオを設計した人が同じ事を施工主に申し上げたら多分トラブルになるんじゃないかな。リビングならともかく専用ルームならそれはあり得ないです。邪魔だし音を濁す原因だし。丸棒を組んだアクセサリーなど簡単なものでいいので作って置いてみたら分かりますがその素材の音を響かせているだけです。その音が好ましいならいいのですが空間とお金を使う価値は私にはないです。

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