2023年2月12日日曜日

変わりゆく生態系

 大げさなタイトルを付けてしまったけど近年感じることを少し。

昨年の秋ですがGIXXER250で夜間に走行中イノシシと衝突しました。イノシシが子供だったこともあり幸い転倒は免れたのですが受けたショックはかなりなものでした。私自身は腰を軽く痛めて2,3日右手が少ししびれたような症状が残りました。家に着いてバイクから降りるとなんだか獣くさくてマシンをチェックするとブレーキキャリパーやエンジン周辺に肉片がこびりついていました。翌日同じ場所を訪れるとイノシシは即死状態で血だまりが出来ていました。

過去にはSV650時代に野ウサギのお尻にFタイヤが少し触れた事があったのですがこの時は受けたショックはほとんど無くてイノシシがもし成獣だったらと思うとぞっとします。ちなにみウサギの方は翌日確かめると道路脇で死体となっていました。

イノシシに関しては私の職場は山手にあるので見かけることは多かったのですが近年はまるで出没することが無かった場所でよく見かけるようになったと実感しています。

3年ほど前には朝、新聞を取りに外に出ると前から「ぶっしゅー」とか音がするので顔を上げると道路を挟んだ向こう側にイノシシがいました。50年この地に暮らしてきて初めての体験です。

他にもバイク屋さんでお客さんも交えて世間話していると動物と衝突したライダーさんの話は続々出てきました。例えば私がGIXXER250を買った後数ヶ月後に同じ黒のGIXXER250が展示車として入ってきてました。私が実車を見る暇も無く売れてしまったのですがその1週間後に私と同じようにイノシシと衝突して転倒し修理で戻ってきたそうです。鹿が脇からジャンプして出てきて接触したライダーさんもいました。動物の動きは予測不能なところがあります。前の車について走っていてもギリギリのタイミングで自分の前を横切っていく動物を見たこともあります。

実は先週ですがスイフトで出勤途中に自動車専用道路でカラスと衝突しました。路上に小動物の死体がありそれに群がっていたのですが80kmくらいのスピードで薄暗がりのライトオン状態ではカラスもタイミングを誤って逃げ遅れたという感じでした。もしフロントガラスに直撃していたらガラスは砕けていたと思います。直撃したボンネットは少し歪んでいます。ボンネットもFガラスも血液がべっとりと付着していたのでカラスは即死でしょう。

カラスと接触したのは初めての経験です。近いうちに車は交換予定なので心はあまり痛まないのですが将来同じような体験をする危険は高いような気がします。少なからず流線型のボディが歪むくらいの衝撃を直立に近いボディで受けたらダメージはさらに大きいと思います。

人間が作ってきた境界が野生の境界側にすこしずつ戻されてきているということを実感します。

目も見えなくなりつつあるし夜間はあまり運転しないのが吉ということでしょう。

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