2023年2月26日日曜日

UFCの30周年

 毎年年末に地上波で放送されていた格闘技番組も昨年末は放送されなかったし国内では総合格闘技の人気はもうそれ程でもないのでしょう。個人的にはSASUKEくらいは冬休みに観たいと思うのですがもうTV自体が老人の娯楽でしかないのでしょう。

総合格闘技の頂点であるUFCはずっと見続けています。20周年のときにも日記を書いているので30周年を記念してなにか書いてみようと思います。

まあ2010年くらいからの10年間でマイアーカイブの中で印象に残った選手や試合のことでも綴ってみます。



UFC121。プロレス界からUFCに参戦してきたブロック・レスナーの強さはとんでもなくてまだ総合に慣れていない時はフランク・ミアが技術でぎり勝ったりしてたけど、ケイン・ベラスケスはパワーでレスナーを封じた感があって驚きました。メキシコの怪人という感じ。


UFC124。チャールズ・オリベイラといえば最近まで激戦区ライト級の王者として有名ですが12年くらい前にすでに知ってたことに驚きました。この試合はMMA14戦全勝で天才肌の選手として試合に臨んでいるのですが相手のジム・ミラーにヒザ十字で一本負けしてます。



UFC126。アンデウソン・シウバとビクトー・ベウフォート戦。どちらもベテランの域です。驚くのはフィニッシュでシウバの上段前蹴り一発でベウフォートをKOしたことでした。長く総合を観てますが前蹴り一発でKOというのは初めて観たと思います。



UFC142。エジソン・バルボーザが上段後ろ回し蹴り一発でKOした試合。マンガや映画では普通に描かれますが実際の試合ではすごく珍しいです。それだけに決まるとものすごくかっこよい。



UFC145。ジョン・ジョーンズは個人的には後のヌルマゴメドフとともに真のパウンド・フォー・パウンドと言えます。ダニエル・コーミエが同時二階級制覇なんてやってたけど彼には得意のレスリングでも全く歯が立たなかったのが印象的。近々再登場するようです。



UFC146。ステファン・ストルーブは身長211cmもあります。私が知る限りではもっとも背が高い選手。柔術が得意で強いのですが心臓に病気があるようで一時休戦していました。先のジョーンズはストルーブよりもリーチが長いんですよね。どれだけ体格に恵まれているかわかります。



UFC150。ドナルド・セローニはキックをベースにする選手です。そのキックのスタイルが特に素晴らしくて特にカーフキックはそれだけで相手を戦意喪失させるようなところがあり彼以降でUFCでカーフキックがはやったように思います。ただ試合数をこなしすぎたのか打たれ弱くなったようで選手寿命を縮めてしまったようで残念です。



UFC162。ミドル級で無敵の強さを誇ったアンデウソン・シウバもついにクリス・ワイドマンに敗れてしまいました。彼とは再選するのですがその時の試合は自分で放ったローキックで自分の足を破壊してしまうという悲惨な結末で今でも思い出すと痛々しいです。



UFC JAPAN 2015。これも珍しい決まり手。ユライア・ホールのローリングソバットがもろに顔面に決まりKOにつながりました。負けたゲガール・ムサシはこの直前まで試合の内容では圧倒していたのにまさか逆転でした。




UFC193。初期の女子では圧倒的な強さを誇ったロンダ・ラウジーがホーリ・ホルムに負けた一戦。一度負けてしまえば二度と勝てないくらいあっさりと攻略されてしまいました。この頃からするとヌネスやシェフチェンコの強さはレベルが違うように思います。



UFC217。女子の試合もUFCで定着しました。個人的には雌ゴリラみたい女子ばかりの中でローズ・ナマユナス選手のように華奢なタイプでキックの技術が優れた選手は観ていて応援したくなります。丸刈りで気合いが入ってますが勝つと泣いてしまったりというところも女の子らしいところ。



UFC221。ヨエル・ロメロはキューバ出身でレスリングのオリンピック銀メダリスト。年齢は40歳と高いのですがそのトップアスリートっぽさが全く衰えを見せないすごい選手です。アマチュア時代に名をはせた選手が必ずしも総合で活躍できるわけではないですが本物はやっぱすごいということで。



UFC224。リョート・マチダがビクトー・ベウフォートにKO勝ちしベウフォートの現役に引導を渡した試合。面白いのはベウフォートはアンデウソンに続いてまたもや前蹴り一発でKOされたこと。リョートの蹴りはきれいな空手の前蹴りそのもので前蹴りで相手を倒せることを証明したとも言える。



UFC229。私が初めてハビブ・ヌルマゴメドフのすごさを目撃した試合。コナー・マクレガーは決して好きな選手じゃないけど彼が全く何もさせてもらえずに完敗する試合は衝撃でした。ヌルマゴメドフはMMA無敗のまま引退したこともあり私の中では永遠に最強の選手になってしまいそう。



UFC230。ミドル級といえばアンデウソンの階級という印象が強いのですがイズラエル・アデサニアはその印象を塗り替える才能を持った選手です。立ち技よりの強さですがカンフースターのような要素があったり独特なセンスが光る選手です。その立ち技で天敵が存在したようで世界は広いなという実感です。




UFC231。グンナー・ネルソンは伝統派空手のスタイルを全く崩さずに総合をやってるのが素晴らしい選手です。伝統派だけど組んでも強いです。



UFC256。チャールズ・オリベイラは選手層の厚いライト級でめぼしい選手をほぼ全て倒してチャンピオンになりました。スラム出身のサクセスストーリーを体現した男でファイトスタイルはどこか危なっかしいのですが寝技の技術が抜きん出ていて面白い選手です。マカチェフにも寝技の技術では勝っていたと思います。




番外編。UFCでは実力以上に高く評価されていると思うマクレガーですがボクシングのスーパースター フロイド・メイウエザー選手とボクシングルールで戦ったのは素晴らしいイベントでした。UFCの中ではボクシング技術に秀でているマクレガーですが本職の50戦無敗のスーパースター相手に意外と善戦したというところでした。ただメイウエザーの戦いぶりは「負けない」戦い方で天心戦も含めてボクシングは彼にとっては自分の勝利をアピールする興業に過ぎないという印象を受けました。もう仕事なんかする必要は全く無い資産を持っているわけですしね。


2023/3/24追記
突然WOWOWのUFC放送がUFC286で最終回と発表がありました。
UFCは現状では放送でやってもらえそうになくてストリーミングでは名乗りを上げている会社があるようです。私はプロジェクターとの相性が悪いしアーカイブとして残すことも出来ないストリーミングには全く興味がないのでUFCの視聴は断念せざるを得ません。
30周年を記念してこんな仕打ちに遭うとは思ってもいなかったので残念です。

0 件のコメント:

コメントを投稿