2023年3月4日土曜日

回っているだけなのか

 シアター部屋に追加していた吸音装置は後ろの壁に2カ所と天井に2カ所施工してとりあえずパフォーマンスは整った感じです。休みの日に工作する日が続いていたのですがようやく落ち着きました。

オーディオ趣味はソフトを楽しむというよりはどちらかというとより良いパフォーマンスを追求する方に楽しみを見いだしています。最近は映像ソフトを楽しむ方が多くて音楽ソフトはスピーカーとにらめっこして聴いていても今ひとつ没入できないなと言うような違和感が大きいと感じます。

ライブなコンサートだと奏者の所作を眺めながら鑑賞するわけなので違和感など感じるはずもないけど音楽ソフト鑑賞ってあまり長時間は楽しめないかな。途中で飽きます。

さてパフォーマンスの追求ももう何十年とやって来たのでそれはそれはすごい高みに登っていてもおかしくないはずですが自分が期待しているほどは登っていないかもしれない。

こりゃすごいやと思うような変化点は何度も経験していますが絶対的な変化量など大したことなくて引き換えになったマイナスや違う方向に行ってしまったりと同じところを案外ぐるぐる回っているだけなのかもしれません。

自分の立ち位置が不安になったらときどきサブシステムの音を聴いてみます。サブシステムはぽん置きの鳴らすための工夫はほとんどされていないシンプルなシステムなので対比してそれ程差がないようならシアター部屋のパフォーマンスなんて大したことないということになるので。

サブシステムの音は6畳間の1~1.5mくらいの近接2chシステムなのでSN比に関してはもしかしたら約16畳間のシアター部屋をしのぐのですがそれ以外はまあこんなものかと安心できる音です。大きな違いはサブシステムは視聴ポイントが限定されること。寝転がっただけでもう音のバランスは大きく崩れてしまう。比べればシアター部屋は音が満ちる感じでスイートスポットははるかに広い。

パフォーマンスの追求は機器やアクセサリーに頼っているうちはなかなかブレークスルーを果たすのは難しいと思う。自分が求める音なんて他人が知る由もないわけで他人が作ったものを導入するだけでそれが得られるなんて考えるのはギャンブルに身を投じるのと同じじゃないかな。お小遣いが無尽蔵にあるのならギャンブルもいいけどね。

他人が作ったものを導入して「激変」するうちは逆の見方をすればまだ大したレベルじゃないということ。自分である程度音を練る手段を持たないうちはいつまでも同じようなところをぐるぐる回ることになってしまいそうです。

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