オーディオは何かアイテムを入れ替えたり、セッティングを変更したりすると直後に音が変化します。
その変化が大変好ましいものであっても、次の日にもまた一週間後でもずっとその良い状態が維持されるわけではありません。
経験上、得た変化の直後から後は山と谷を繰り返すような感じで、最初の状態から一旦パフォーマンスが落ち込むこともありますが、また回復したりしながらなだらかに安定していくと思います。
私はオーディオのアイテムやセッティングの変更時にその変更が有効かどうかの判断には余り時間をかけない主義です。
これも経験上の話ですが、結局成功だったと思われる試みの場合やはり最初からある程度の良い感触をつかむことができています。
もちろん後からさらに良くなることもあれば、落ち着いてしまうと最初の方が良かったかな?と思うこともあります。
逆に最初から「これは煮ても焼いても食えんだろう」と思ったもので、しばらく我慢して使ってみて後から期待を裏切って良くなった物は一つもありません。
ただもっと複雑でややこしい場合もあります。
最初の導入時はすごく良くてそのままずっと使い続けていた電源ケーブルで、1年後にそのパフォーマンスに疑問が出てきたので他のものと聴き比べてみると最初に感じたパフォーマンスが完全に抜け落ちているものがありました。
機器に付属の電源ケーブルと比較しても負けてしまうくらいで少々ショックでした。
これは気のせいとかのレベルではなく、明らかにパフォーマンスが経時劣化したものです。
その証拠にこのケーブルのメーカーは出してすぐは評判だったこのモデルをすぐにモデルチェンジしてしまいましたし、評判も当初からすればおとなしいものになっています。
例えばスピーカーの位置を10mm程動かした場合の音の変化も、その直後で収束するわけではなく1週間とかのスパンで音はなだらかに変わります。
今現在私自身は経済的な、また気分的な状況からオーディオやビジュアル機器に投資をする気は起きないのですが、普通にソフトを再生し、機器に触れるだけでも十分オーディオ&ビジュアルって楽しめるものなんだと実感しています。(あたりまえか。。。)
ただ、そう考えることの裏側にはもうある程度のパフォーマンスが自分の物になったという自負のようなものもあります。
もちろん課題はあるのですが、しばらくそんなものは無視していてもソフトを楽しむ分には特に支障は感じないというのが実感です。
特にオーディオに関しては他所で機器の音を聴く暇があるなら、生演奏を聴いた方が得るものが大きいと思っています。
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