2008年1月15日火曜日

ノイズの不健康さ

私が勤めている会社はメーカーですので工場があります。
去年の秋くらいから、プレス工場のラインを新規に作るために職場を工場のある建屋に移して仕事をしています。

1台のプレスはダンプカーと同じくらいの大きさがあります。
そのプレスに畳と同じくらいの接触面積をもつ金属のかたまりを2台上下に取り付け、車のアイドリング回転の1/4くらいの回転数で連続的に衝突させて金属材料を加工します。
そのプレスが常時何台も稼動していますので、工場内はすさまじい騒音です。

一日中工場内で働く作業者は、当然耳栓着用を義務付けられています。
たぶん美音をこの上なく愛する音楽愛好家ならば裸足で逃げたしてしまうだろう地獄のような職場です。(笑)


私は耳栓非着用でたまに工場内で仕事をします。
プレスの騒音は音圧はすさまじいですが、耳に刺さるような刺激音とは違うので耳へのダメージに恐怖しながらも数時間程度の作業ならば耳に支障をきたすことは無いです。

ただ、そんなプレス工場内にも電話があるのですが、工場からかかってきた電話を静かなオフィスで受け取ったとします。
受話器からはすごい轟音が聞こえてきて相手も怒鳴り声のようなトーンで会話をします。
うるさいので受話器を耳から離し気味に会話するのですが、1分も会話をすれば耳が完全に麻痺してしまいます。

受話器を置いた後数分間、耳鳴りが続きます。
これは騒音が充満している現場よりも、電話の受話器越しの騒音の方が耳に与えるダメージが大きいということです。

機械で加工し、スピーカーから出力させる音はよほど吟味したものでないと人間の健康にものすごく悪影響を与えるんじゃないだろうか?
ノイズや歪まみれの音源って通常の騒音よりもずっと質(たち)が悪いものかもしれません。

音楽を聴いていて健康を害するようになっちゃお終いですよね。
やっぱオーディオの音質は妥協しちゃいかんということで。(笑)

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