2008年7月18日金曜日

メリディアン568.2

サラウンド・プロセッサー メリディアン 568.2を借りています。

Eau Rouge ER-DACと入れ替えて、HDDレコーダーのデジタル出力をこのサラウンドプロセッサーにつないでアナログ出力をプリアンプ CP-65につなぎます。

つないだのが4日前で、動作状況や使い方などをチェックしつつ今日本格的に音だししてみました。
電源をスタンバイ状態からアクティブな状態に変えて2時間くらいですが、相当発熱します。

使い勝手はうわさには聞いていましたが「慣れ」が必要なようです。
マニュアルはバイトの学生が訳したのかと思うくらい使えない代物で、直感的にさわった方がいいくらいです。

スタンバイ状態から、HDDレコーダーの音声を出したくて「Souce」ボタンを押すとボタンが戻らなくなってソースが自動で切り替わり続けるルーレット状態になる時があります。
「Preset」ボタンを押せばルーレットが止まりますが、電源を入れる度にこの動作をするのは勘弁という感じです。(笑)

デジタル接続はTOS-LINKです。
「Souce」は「Ldisc」で認識してくれました。
「Preset」は「PL2 THX」。

その他はスピーカーの設定を2chにしてるくらいで特に何も設定してません。
(ざっと触っただけではどうやったらメニューを呼び出せるのかが分かりませんでした。)


音はER-DACと比べると当然に立体感がでます。
温かみのある塊という感じでスクリーンを中心に定位し、低音の量感がよく出て映画のダイナミズムをよく表現してくれます。
セリフのカツゼツもよくなります。

ただ気になるのが音像の厚みはよく出るのですが、広がり方向はそれ程でもなくピュアオーディオ的な弱音成分などの音情報はER-DACの方が上です。

放送の録画よりもDVDの再生の方がサラウンド情報が緻密なようで音響の演出を際立たせてくれるようです。
しかしモノラル音源などを聴くと顕著なのですがピュアオーディオ的な能力はそれ程高いレベルではないです。

5.1chなどで収録されたソフトを、オーディオ的に高いレベルで製作者の意図した演出を忠実に再生したい向きには最右翼のプロセッサーだと思います。

2chで追い込んだシステムに導入するには少し物足りないというのが個人的な感想です。



2008/07/20
上の感想はCP-65のINPUT1(RCA)に入力してのものでした。

568.2は単なるDACとは違ってプリアンプとしての機能も搭載しているのでこれではプリアンプを2段通っていることになり、音質的には当然不利です。

CP-65のTAPE IN(RCA)に接続し直して使ってみました。
音はER-DAC同様の広がり感が得られオーディオ的に評価できる音質になりました。

今日はさらに通電していたことでシステムになじんできたのか、コクと深みを両立したいわゆる「スクリーンサウンド」を濃厚に表現できるようになってきました。

ER-DACとつなぎ替えてみると空気感は同等に表現できているのですが、厚みが無くなんとも薄っぺらく感じてしまいます。
特にアクションシーンなどの迫力やBGMの盛り上がりなどには大きな差があります。

スクリーンサウンドをAVアンプで再生することに違和感を覚えて数十年たち、すっかり2chでの再生に耳が慣れてしまっていましたが優れたプロセッサーを使ったサウンドは例え2chにダウンミックスしたサウンドでも2chでは表現できない映画のダイナミクスを表現できることが分かりました。

ということで568.2をシステムに導入することに決めました。



0 件のコメント:

コメントを投稿