2008年9月15日月曜日

部屋の響きについて

時々、オーディオのパフォーマンスは部屋で決まってしまうというような意見を聞きますが、どこで鳴らそうとラジカセはラジカセでしかないし、生の楽器は楽器の音がするだけです。
それに部屋固有の響きが乗るだけ。
ホールでやろうと自分の部屋でやろうと生演奏とラジカセの音を間違える人はよほど耳が悪い人だけです。(笑)

しかし部屋の音響はオーディオを長くやっていれば一度くらいはあれこれ考えてみるものだと思う。

「部屋の音」を知りたければ、まずオーディオ以外の全ての家財道具などを部屋の外に出して音を出してみればよく分かる。
最初から音響を考慮した部屋でなければ大概の場合聴くに耐えない音響になると思う。

私の部屋は6畳の和室ですが、部屋に何もない状態ではライブ過ぎてやはりひどい音響です。
家財道具を部屋に入れてやると適度に響きが抑えられて普通に聴ける音響になります。

左右のスピーカーの側面の壁はそれぞれ押入れと、作り付けの洋服ダンスがあり現状は押入れの戸を半分開け放しで洋服ダンスの扉は取り外してカーテンで開いた空間をふさいでいます。

押入れの戸を全部取っ払ってカーテンを全部開いた状態では、音場が多少広くなりますが音像が薄くなってしまうので適度に調整しているカッコウです。
これは部屋の出入り口の扉などを開け放しにしても決して音響が良くなるわけではないのと同じで、空間を増やしてやればよいというものではないということでしょう。

基本的に音響調整グッズなどを部屋に持ち込んで部屋の景観を悪くしたり、空間を狭くしてしまうのには抵抗があるので、できるだけ引き算もしくは入れ替える手法でアプローチしたいところ。

私の部屋の場合、左右両方の壁面に本棚を置くことで結果的に過剰な響きを抑えることになっています。
スピーカーから放射される音波が1次反射して耳にとどくポイントにあるこの部分のアプローチで音響を結構コントロールすることができそうです。

されど本棚に入れている本やCDの入れ方を変えてみてもさほど音響に変化はなく、今日は棚板を支えている箇所に薄いゴムシートを入れて鳴きを抑えるようにし、本棚の1次反射面に10mm角程度の「モザイクタイル」を貼り付けてみました。

こんなちゃちなアプローチでも多少音響に変化は見られるようです。
良い変化なのかどうかはもう少し時間をかけて判別してみます。


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