2009年1月10日土曜日

音の拡散

昨年の9月頃からモザイクタイルを用いてルームアコースティックを改善させるトライをしています。

無響室の構造は確立されていて、壁にグラスウールなどの吸音材で作ったテーパ状の板を奥側が狭くなるように組合わせて音波を板間で反射させながら楔の奥に導くことで減衰させます。
(Wikipediaを参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E9%9F%BF%E5%AE%A4)

音波を程よく拡散させるには無響室とは逆の発想で、硬くて響きに癖の少ない材質を突出させて四方に音を反射させる構造をとればいいかな?と解釈してトライしています。
形態は球面に近い方がいいと思います。ミラーボールのようなイメージですね。

私の部屋でそんな大掛かりなものは制作できないので部屋の両側面にある本棚を拡散させる母体に使ってモザイクタイルを表面に接着することで再生音の程よい拡散をねらっています。

少しずつ様子を見ながらこれまでトライしてきましたが感触はなかなか良好です。
響きに癖がなくなり、どこかつかみどころがないような音像に変化しています。
狭い部屋ですが音波を浴びるというよりはそよ風のようなやさしい感触で再生音を楽しめる感じです。

モザイクタイルは140個入りのパックで300円程度です。いままでで20パックくらい使いました。
部屋の景観を気にしないという条件が必要ですが失敗してもスチールの本棚を処分すればすむので気は楽です。(笑)


0 件のコメント:

コメントを投稿