2012年2月27日月曜日

レッド

エロのない山本直樹なんて。。。と思ってしまいがちですが「レッド」は読んでいます。

1969年から72年にかけて活躍した赤軍派達の活躍を一応フィクションですがそうとは思えないような緻密さで描いていて単行本は6巻まで出ています。
映画作品でもこのテーマでいくつか作られた作品がありますが個人的には彼らの行動はカルト宗教団体の行動と同じで「あーあこいつらバカだな」というような感想しか持てず特に興味の対象とはなりませんでした。
この作品はただその時代の空気を描いているだけでなく彼らの活動をドキュメンタリー風に事細かく追っています。
例えば交番襲撃シーンや仲間を処刑するシーンなど生々しく描かれています。
この作品がマンガ作品として特異なのは登場するキャラクター達が後何日後に逮捕されるとか、頭に丸囲み数字が出ている人は数字の若い順に死亡することが繰り返ししつこいくらい告知されるところです。
死亡フラグが立っている人は嫌でも一挙手一投足に緊張感をもって読み進んでしまいます。
物語は「革命者連盟」と「赤色軍」が山に拠点を移し合同で生活を始めていよいよ佳境に入ってきました。
山本氏のギャグは正直私には合わないですけど4巻で「○○が逃げたぞー」と聞いたときの赤城さんの表情などはかなり笑えました。
ギャグじゃないですけどね。

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