2014年8月23日土曜日

ステラ試聴1408

今日はステラの試聴会に行ってきました。
試聴したシステムは

AirForce2(TechDAS) → PERSEUS(constellation) → VIRGOⅡ → CENTAUR MONO → G2 GIYA(VIVID)

進行は評論家の柳沢功力氏。




新発売になったアナログプレーヤーのお披露目がメインの目的のようですが、私はアナログをやっていないしステラ取扱品にも特に興味はありません。
私の目的はハイエンド製品の試聴と柳沢氏の講演です。

ステラが用意したシステムはアナログプレーヤーではカートリッジとアームだけでも200万を超えるものでアクセサリーもフルスペックと言えるもの。

AirForce2は1のようなアルミの削りだし筐体ではなく鋳物とすることなどで定価を半分に抑えているということ。
もともと1も開発の段階では300万を目標に進められたそうですが結果ああなってしまったということ。

柳沢氏は前回のAirForce1の試聴会同様アナログディスクを自身で持ち込まれていましたが前回とかぶっているディスクが半分くらいあり新譜があまり出ないアナログではやはり少ないお気に入りディスクの使い回しが常態となっているようです。
鳴らされたディスクは60年代などの録音の古いものばかりです。

氏のお話で特に面白かったのは氏がうん十年と使い続けているアナログディスクは音質の劣化がないということ。

もちろん針を落としたりして傷つけてしまったところはだめですが、通常の再生ではレコード盤はすり減らないということ。
これはレコード盤の溝の方が弾性的な変形で針の圧力をかわしているというような自説を述べられていました。
これが本当なら私がアナログディスクの大きな欠点の一つと思っていた盤のすり減りがないことになります。

それからレコード盤を作る過程でプレス型の元になるラッカーマスター盤の話がでて、ステラが7月に日本コロムビアに作ってもらった美空ひばりのラッカーマスター盤を試聴しました。
ラッカーマスターは物理的に3度の再生が限界ということで今夜の再生が3度目の再生ということです。

音質は音量が大きめでヒスノイズがひどいもののやや鮮度が高く感じられました。

システムの音の印象は中域を中心にこぢんまりとまとまる印象です。
積極的に音を出す方向ではなく無駄な音を出さない方向。
品は良くうまくまとまっているのでとても聴きやすい音ではあります。



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