平日は鳴らすことができないので休みの日は天気が悪いこともあり結構部屋にこもって鳴らしていました。
ムジークエレクトロニク ガイザインのスピーカーは以前から注目していたので音の傾向は良く知っているつもりでしたが改めて自分の部屋で鳴らしてみるとその良いところも悪いところも良くわかります。
もともと私はモニター系のスピーカーが好きで以前使っていたInCognitoの前はPMC IB1Sを使っていました。
InCognitoはIB1Sと比べても正確な音を出すという意味ではむしろモニターとして優れているスピーカーだと思っていましたがRL940は両者よりもさらにモニターとしての性格が強いです。
InCognito + ボルダー 850 との比較ではいわゆるハイエンドオーディオ的な音色のリアリティや洗練された高級感はありません。
しかしとにかく音の反応が早くてその鳴りの良さが生っぽいリアリティにも感じられます。
InCognitoは導入当初鳴らなくて戸惑いましたがRL940は元気が良すぎるくらいで鳴らすのに困ることはないです。
低域は量感や広がりはあるのですが重さはInCognito+850の方が上です。
ただすごくクリアで分かりやすい低域です。
InCognitoだと部屋が飽和してしまうようなソースでもRL940ではクールに描ききる感じです。
そしてソースの情報をごまかさずにダイレクトに出す感じが強いのも特徴です。
CDトランスポートのMERIDIAN800はこの暑い季節だとスタンバイ状態でエアコンを効かしていない部屋に置いておくとかなり温度が上がり熱だれしたような音になってしまいます。
なので使わないときは背面のメインスイッチを切るようにしていますがこれだと今度は逆に冷えすぎて立ち上がり時はエッジがかなりきつい音になります。
InCognitoだとそれ程気にならなかったと思うのですがRL940だと聴くのがつらいレベルです。
冷え切った状態から立ち上がるのに800は一時間はかかるようなので温度管理が結構面倒です。
8/22の日記で「高域がストレート」と書いているのは正確にはCDプレーヤーの音のエッジのきつさをダイレクトに表現しているだけのことでした。
CDプレーヤーが立ち上がったりHP5509でファイル再生させてみた音は特に問題ないです。
機器が立ち上がりバランスが取れた再生ができている時は InCognito+850 での再生を凌駕するのではないかと思うくらい迫力があります。
今後の鳴らしこみでシステムになじんでいくのが楽しみですね。