その30年近くの間に音を良くしようといろいろカットアンドトライを繰り返して自分好みのパフォーマンスが得られる条件は大体つかめているので新しい部屋にも当然そういうノウハウをつぎ込んでいます。
図面を書く仕事をやっているのでその合間に新しい部屋の図面を書いて機器の配置などは事前にシュミレーションできたのも幸いでした。
再生側の機器の配置は結線のしやすさや使い勝手、掃除のしやすさなどを考慮していて一般にはあまり見ないようなランダムな配置になってます。
そして床にものをあまり置かないことも重視しました。ものを置くと折角の空間がどんどん狭くなりますので。掃除もしにくくなってきます。
プロジェクターは投射距離が4.5mというところでスクリーンサイズは16:9の140インチまで可能。現70インチは今の環境では相当小さく感じます。プロジェクターのズームを最小に絞って使っています。スクリーンはサウンドスクリーンを物色中です。
部屋の違いによる音の違いは
・響きが豊。AVセンタのボリュームは6畳間のころと同じでOKです。
・空間表現に余裕がある。気持ちSWのボリュームを上げました。
・音の情報量が増えたように感じるが解像度は甘めに感じる。直接音成分が少ないせいだと思います。6畳間だと音のON・OFFがはっきりしてたので。
・天井とっちゃったのとドアが安普請なので家の中では相当音がダダ漏れだけど家の外はほとんど漏れていない。爆音で鳴らすわけではないので外の通行人には聞こえない程度しか漏れてないですね。
そうじて部屋の音響に関しては特に問題がない。
部屋の容積とシステムの関係は映像で言うところのスクリーンとプロジェクターの関係に近いと思う。
大きければスケール感や情報量に余裕が生まれるが再生側がしょぼいとその粗もよく分かると思う。
部屋さえ良ければ機器にこだわらなくても良いという論調もよく見かけるが使う人の要求レベル次第だと思う。例えば広々としたフェア会場でいろんなシステムの音を聴くことができますがシステムの音の差は大きいですよね。(少なくとも自分はそう思います。)
どんな部屋が音が良いのか?というのもどんなオーディオが音が良いのか?と同じ事で使う人の感性次第。
例えば朝倉市の音楽館(おんらくかん)で聴かせてもらったシステムは広い部屋に大型スピーカーを複数設置してあり、壁は全面多孔質ボードでデッドな部屋。
元録音エンジニアの館長さんらしく機器の音を大きめのボリュームでダイレクトに聴くには適しているが私には音楽を聴いていてそれほど楽しめるとは思いませんでした。
個人的には「ライブなのにうるさくない」部屋がひとつの基準になりますね。
なので映画館やコンサートホールがやはり憧れの部屋と言うことになります。
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