2013(日本) BD-ROM |
出演:朝倉あき 地井武男
光り輝く竹の足下に生えたタケノコから生まれた女の子を翁は家に連れて帰る。
女の子は成長が早く周囲の子供からは「竹の子」と呼ばれる。
失礼ですが高畑監督の作品は原作を知る人からすれば観てみたいと思わせる魅力に乏しい作品が多いです。
しかし観てみると原作を越えた新しい魅力をもつ作品に仕上がっていてこの人は天才じゃなかろうかと思うことが多い。このかぐや姫の物語もその一つですね。誰もが知るこの物語をあえて観るつもりはなかったのですが監督が亡くなった後今になって観てみました。
遺作として観るこの作品はなおさらにテーマが重いと感じます。描きたかったのは人間にとっての幸せとは何だろうということだと思います。好きな人間、好きな場所にとことこんこだわりそれを大事にするあまりかぐや姫は自身も周囲の人間も幸福になることはなかった。
この生き方が正しいのかまちがっているのか今の私では答えを出すことが出来ない。
人生にたらればはないけれど分岐で別の道を選んだとしても結果は同じだったのではというありがちなループを想像してしまいます。
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